野村芳太郎さん死去 映画「砂の器」を監督
[ 04月08日 17時14分 ] (Excite エキサイト : 社会ニュース|共同通信)
「砂の器」「張込み」などの社会性を盛り込んだサスペンスから喜劇まで幅広い作品で知られる映画監督の野村芳太郎(のむら・よしたろう)さんが8日午前零時15分、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去した。85歳。東京都出身。葬儀・告別式は12日午前10時半から東京都文京区大塚5ノ40ノ1、護国寺桂昌殿で。喪主は長男芳樹(よしき)さん。
大正、昭和初期に活躍した映画監督野村芳亭の長男。1941(昭和16)年、松竹に入社。戦後、川島雄三監督らの助監督となり、52年監督デビューした。58年の松本清張原作、橋本忍脚本の「張込み」で評価を高め、このトリオで「ゼロの焦点」「影の車」「砂の器」などサスペンスの名作を次々に生んだ。
一方、喜劇も得意とし、渥美清さんの名演技を引き出した「拝啓天皇陛下様」など、反骨精神を笑いでくるんだ作品も数多く残した。
俳優に演技指導できる監督というか、ぎりぎりまでいじめる様な監督は、かっては多かったとききます。
小津安二郎さんも黒澤明さんもそうだったようです。
野村芳太郎さんもその一人でした。
松竹が低迷していく中で、タレントは沢山だったのだが、マーケティングを勘違いした人(だれ?)の方針もあって、映画作りが制限されてしまってましたね。
ご冥福をお祈りします。