布製かばんの「一澤帆布」、休業状態に 経営権争い (asahi.com)
ここのかばん、貴重でした。
とうとう、ここまで来ました。
信用もありますからねぇ。
でも、ないから困るものではないところが、「勘違い」の始まり。
ユーザー不在でやっていては、たとえ老舗でも受け入れられるわけはないでしょう。
追記:2006-03-08
マスコミやwebの報道から・・・一澤帆布工業 by
廃園の秋
には、先代会長の紹介 Web を通してこの会社の現状と今後への意見が記載されています。
当事者でないとわかりませんが、ブランド力というものは、強いですが、それを強引に奪って、仮に似て非なる製品を作ってもユーザーは着いてきません。
このことは、たとえば、SONYのここ数年の低迷が明らかです。
先代経営者が、どうしたかは判りませんが、ユーザーがその会社に求めたものは、クールなAV機器であり、そこから外れたものは、やはり売れなかった。
仮にGEのように業態まで変えて生き残ることも可能でしたでしょうが、世界のユーザーはそれを追わなかった。
「一澤帆布」にユーザーは何を求めているか。
これを考えれば、自然に結果はわかると思います。
ただし、商売をする場合にはある時点から、次世代に何をのこすか、どうするかを考えないといけないかもしれません。
先代経営者もそこまでは、考えていなかった、そんなことは、子供たちはわかってくれると思っていたのかもしれないですね。
だんだん、話がそれそうなので、この辺で。
布製かばんの「一澤帆布」、休業状態に 経営権争い
2006年03月07日16時19分
厚手の布製かばんで知られる「一澤帆布(いちざわはんぷ)工業」(京都市東山区)が6日、休業状態になった。経営権をめぐる兄弟らの争いの影響で2月末には製造が止まっており、在庫もなくなったという。昨年12月に代表取締役に就いた兄の一澤信太郎氏(60)は「品物がなければ、開店しようにもできない」と話している。
同社では、亡くなった先代会長の遺産相続の遺言をめぐって、前社長で弟の一澤信三郎氏(57)と信太郎氏が訴訟で争い、信三郎氏の敗訴が確定。臨時株主総会で信三郎氏らは役員を解任され、新たに信太郎氏らが選出された。
信太郎氏は、同社の製造部門を請け負っていた「一澤帆布加工所」と信三郎氏に工房の明け渡しを求め、京都地裁が仮処分を決定。3月1日に同加工所の社員らが退去していたが、店舗では4日まで営業していた。
店舗には4日夜から、「本日の営業は終了しました」との札がかけられたまま。6日は客が訪れると、中から店員が出てきて「しばらく休業状態です。今月中は再開はできません」などと説明した。
信太郎氏は「在庫がなくなったという話は聞いたが、社員と会って話す機会がないので内情がわからない。再開のめどもわからない」。一方、信三郎氏はこれまでの取材に対し、同加工所の従業員たちと新しいブランドを立ち上げていく方針を明らかにし、かばんなどを製造するとしている。
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