ルース超えた!ボンズ715号!あと41本でメジャー新 [ 05月30日 08時05分 ]
【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)】史上最強の左打者だ。ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(41)はロッキーズ戦の四回、中堅にライナーで今季7号2ラン。通算715号とし、ベーブ・ルースを抜いて歴代単独2位、左打者としては史上最多の本塁打数をマークした。29日からの遠征を前に本拠地のファン、家族の前で6試合ぶりとなる一発。41歳のスラッガーは、あと41本となったハンク・アーロンの大リーグ記録更新にも意欲をみせた。
球史を塗り替える弾丸ライナーは中堅右に突き刺さった。大歓声に包まれ、電光スクリーンに浮かび上がる『715』の数字。ついにルースを越えたボンズはゆっくりとダイヤモンドを一周すると、両手の人さし指を天に掲げるいつものポーズで、神に感謝を捧げた。
「今まで積み重ねてきたことを誇りに思う。ファンを予想以上に待たせてしまったと思うが、変わらず応援してくれたことに感謝している」
記念のアーチを本拠地で打てたことに何より胸を撫で下ろした。714号を打ってから5試合ノーアーチ。29日からは遠征が控え、この日が本拠地でのラストチャンスだった。
いまや全米どこに行ってもブーイングを浴びせられるボンズにとって、記録達成を祝福してもらえる唯一の舞台。これまで500、600、そして700号と、節目のアーチは本拠地でかけてきた。この日バットボーイを務めた長男・ニコライ君(16)も学期末試験に備え、遠征に同行しないことを決めていた。最愛の長男から「715号はテレビで見たくない」と打つ約束をさせられていたエピソードを、自ら明かしてみせた。
最強の左打者の称号を手に入れたのは、四回無死一塁の場面だった。過去9打数無安打に抑えられていたロッキーズの先発・金炳賢投手(27)の外角低めの速球を強振。飛距離136メートルの7号2ランで、ルースを抜く単独歴代2位に浮上。左打者の大リーグ最多本塁打記録を塗り替えた。2001年には当時ドジャースの朴賛浩投手(32)=現パドレス=から71号を放ってマーク・マグワイアのシーズン最多本塁打記録を更新。この日、再び韓国人投手から大リーグ史に残る一発を打った。
現在もささやかれる薬物使用疑惑、そして3度の右ひざ手術を乗り越えて、ついに果たしたルース超え。大リーグの本塁打記録でボンズの上にいるのは、自分が10歳のときに715号を打ったハンク・アーロンの通算755本塁打だけだ。
「長くプレーできれば何でも可能だよ。ワールドシリーズに勝って本塁打王にもなりたい。年齢を言い訳にしない」というボンズは7月で42歳を迎える。あと40本となったアーロンの記録と、まだ手にしたことがないチャンピオンリングへの意欲は、まだ衰えを知らない。
(Excite エキサイト : スポーツニュース|サンケイスポーツ)
薬物使用という疑惑があるにせよ、マグワイヤよりも長くプレーしている点は評価してあげればとも思います。
まだまだ、モチベーションが下がらないこと、それが記録を作る基本だと思います。
ちょっと調子は良くないジャイアンツだけど、なんとかあがれるかな。