もう、アカデミー賞受賞前にみるぞと決めてみたのが、
『ディパーテッド』
マーティン・スコセッシさて、今回は。。。
【ストーリー】
貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。
「
goo映画」より引用
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「ディパーテッド」リベンジなるか?? by
シネマ親父の“日々是妄言”
ディパーテッド by
よかった探し
そしてthe departed by +
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相変わらず、ネタバレ気にせずあげちゃいます。なので、下まで、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
【解説】
02年の香港映画『インファナル・アフェア』をM・スコセッシがリメイク。オリジナル版よりも、主役2人を囲む登場人物を個性的に、厚く描き込んだ脚本は、まるでシェイクスピア悲劇のような味わい深さ。主演は、ここ数年スコセッシとタッグを組んできたレオナルド・ディカプリオ。知性と野性味、繊細さと強靱さの両面を持つ複雑な男・ビリーの苦悩を、まなざし一つで演じ、全米で絶賛された。対するコリンを演じるのは、こちらも演技派の呼び声高いマット・デイモン。明晰な頭脳だけを頼りに薄氷の上を歩くコリンを、スリリングに演じた。そして、マフィアのボスを演じたジャック・ニコルソンの存在感!恐るべき怪優が、スクリーンに戻ってきた。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】
『インファナル・アフェア』をどう味付けするんだろう。やっぱり、マフィアがっていう予想だったのです(というか前情報はありました)が、舞台はボストン、対象はアイリッシュ・マフィア。
”ネズミ”を双方が入れているという点は1作目、オチは3作目のテイストって以外は、違うので、どっちが好きっていう好みはあるでしょうね。
予習していかなかったので、『インファナル・アフェア』との比較はあまりできないのですが、単純にこの映画を『インファナル・アフェア』をモティーフに製作したと考えてみた場合、確かにアメリカではウケる内容ですね。
アメリカ国内の事情から、アイリッシュに的を絞った点や、ポイントをネズミとそれを操る側、そして、彼らを結果的に支える精神科医(女医)というところまでフォーカスを広げていった点でこの物語は、広がりを見せているとも感じました。
ディテールを考えると携帯で情報を送るのはわかるのですが、こんなシーンで携帯で
遅送れるのだろうか?というところや、携帯の番号を簡単に残している点など、ちょっと脇が甘いような気がしますが、それが、またスリルあるぅって思ったのは日本人だからかな。
でも、ビリーは、人を殺してないんですよね、最後まで。
そこに、彼が警察官を目指した理由がわかるし、そこがかつての映画なら成功者になるところ、それもかなわないところが、いたたまれないのです。そここそが、この社会の行き詰まりを示しているのかもしれない。
マーティン・スコセッシの面目躍如でしょうか。
今回、
mori2 さんもそうだったらしいですが、「ギャング・オブ・ニューヨーク」でも「アビエイター」でもうつらうつらした私でも寝なかったのは成長かと(違)。
とはいいつつ、やっぱり出演者を消しちゃうのはどうかとも思いますね。
今回も主だった7人(8人というかな)の内、残ったのは2人。それもそのまんまは1人ですよね。これは、ちょっと痛い。
この映画の救いは、マドリンが子供を宿したことなのかもしれないが、それが、どっちの子か。
どっちかというと、自らをのし上げようとしたコリンと自ら過去のことを切り新しく生きようとしたビリー。やっぱり後者をっておもいますよね。
終盤のシーンから考えるとビリーの子なのかなぁ。
町山さんは、そうパンフレットでコメントしてましたが。
でも、なぜか、脇を固めてレオ様(今回はマットくんも)を目立たせようとしてもやっぱり脇がいいのですよ。
そのつくりかたってやっぱり製作時のコンセプトで欲張りすぎるからかな。
【私の採点】
★★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
イタリア系アメリカンものが得意なマーティン・スコセッシにアイリッシュという枠で作らせた点で思い入れ少なかったのかな。2時間30分は長く感じませんでした。
その点で、見よい内容の”娯楽”映画に仕上がった感じがしますね。
でも、リメイクものっていう点は、割り引かれるような気がしますね。
製作はブラピも参加。あ、ブラピもでてほしかったな、ちょっとでも。。。
この映画もやっぱりなんですが、脇がいいですね。
最初は、これ、コステロの映画かと思っちゃいますが、それくらい、ニコルソンは大きい(笑)。
マーク・ウォールバーグもいいのですが、マーティン・シーンとディカプリオが脇を固めたせいか、よく思っちゃいますね。
でも、彼とマーティン・スコセッシはオスカーに近いですね、この映画では。
主役?の2人は、やっぱりそれぞれのキャラどまりなんですよ。
その点が、もう少しかな。
あ、お約束の女性評。マドリンさんについて。
まあ、タイプなのでそうなのかもしれませんが、色っぽすぎます。
あんな下着着てるんですか(笑)。
そんな女医さんいたら、私(汗)。
っていうか、あっちでは当たり前か。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 THE DEPARTED
上映時間 152分
製 作 国 2006年 アメリカ(ワーナー・ブラザーズ)
公開情報 ワーナー
初公開年月 2007/01/20 (R-15)
ジャンル サスペンス/ドラマ/犯罪
《公開時コピー》
男は、死ぬまで正体を明かせない
監 督: マーティン・スコセッシ
製 作: マーティン・スコセッシ
ブラッド・ピット
ブラッド・グレイ
グレアム・キング
製作総指揮:G・マック・ブラウン
ダグ・デイヴィソン
クリスティン・ホーン
ロイ・リー
ジャンニ・ヌナリ
脚 本: ウィリアム・モナハン
オリジナル脚本:
アラン・マック
フェリックス・チョン
撮 影: ミヒャエル・バルハウス
プロダクションデザイン:
クリスティ・ズィー
衣装デザイン:
サンディ・パウエル
編 集: セルマ・スクーンメイカー
音 楽: ハワード・ショア
出 演: レオナルド・ディカプリオ ビリー・コスティガン
マット・デイモン コリン・サリバン
ジャック・ニコルソン フランク・コステロ
マーク・ウォールバーグ ディグナム
マーティン・シーン クイーナン
レイ・ウィンストン ミスター・フレンチ
ヴェラ・ファーミガ マドリン
アレック・ボールドウィン エラービー
アンソニー・アンダーソン ブラウン
ケヴィン・コリガン
ジェームズ・バッジ・デール
デヴィッド・パトリック・オハラ
マーク・ロルストン
ロバート・ウォールバーグ
クリステン・ダルトン
J・C・マッケンジー