今日は、「母の日」。
映画館の前でもしきりに呼び込みをしていた、
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
はい、正直狙ってました。
【ストーリー】
1960年代。3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、小倉から筑豊のオカンの実家に戻ってきた。オカンは女手ひとつでボクを育てた。オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長した。15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。大分の美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、仕事もせずに、仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。そんな中、オカンが癌に侵されていることが分かった。
「
goo映画」より引用
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
trackback from
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」確かに泣けたけど…。
by
シネマ親父の“日々是妄言”
共感 by
明日、晴れるといいな
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 by
ありふれた毎日
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン by
nest nest
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン by
よかった探し
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。なので、下まで、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
【解説】
ベストセラー小説でTVドラマにもなった「東京タワー」が映画に。原作は、リリー・フランキーの自叙伝的な作品だが、映画では主人公<ボク>を、リリー・フランキーなんだろうなぁと思わせてはいるが、そうと設定せず、あなたの物語としている。<オカン>に、苦労かけていると分かってはいても、ダメな自分を変えられない<ボク>に<オトン>。それは、誰もが若い頃の自分に思い当たることではないだろうか。ドラマチックなようでありながら、ありふれた物語が詩情あふれるナレーションを挟みながら展開される。オダギリジョーのいい意味で力の抜けた絶妙な存在感がいい。樹木希林演じる、強くて愛情深いオカンは、生涯記憶に残るだろう。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】
もう、ここまでくれば、リリーさん、かなり儲けましたね、えへへ。って言いたくなるくらいの露出。
それでも、見てしまうのは、この題材、「オカンとボク」は、永遠の題材だからでしょうか。
物語は、最初に病院のシーンで、がん検査をやるところだったかなから始まります。
これも賛否あるかも。
ストーリー展開は淡々と、でもペーソスがふんだんなので、クスッ、クスッと笑うところもあります。
で、東京へ上京してからのオカンとボクの間の溝というか忘れたこと、これもわかりますね。
なので、感情移入していき、抗がん剤のシーンでは、もう、涙ながらのはずが、そうならない。
それは、この選択は、オカンが選んだのではなかったかな。
ボクではなかったように思ったけど。
そして、最後。やっぱり、離れていても、親子。
オトンのエキスが入っていることになんとなくボクが気づくのがなんともいえないですね。
このちょっとすかしたようにも思える親子関係が、この家族をなんだかんだといって最後までつないでいる決め手のひとつかなと思いました。
あとは、人は、その事実を忘れたり、先送りにすること。
これは、自分もそうですが、7年間なにもなければ、母親の病気とかも忘れますね。
劇中でもあった、「人はその幸せが永遠に続くと思う」と言う言葉、重いですね。
2時間20分は、そんなに長くはなかったかな。
終わってから、実家に電話をしてしまったのは、言うまでもありません(爆)。
【私の採点】
★★★☆
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
これ以上も以下もない7点です。
キャスティングは見事、脚本もいいし、カメラワークも素敵。
でも、この点数です。
題材が強すぎるんですね、たぶん。
特に原作、スペシャル版、連ドラを見てしまった人にとっては、どうだったのかな。
オカンの最期のシーンは、あれがよかったかな、と思いますね。
抗がん剤のシーンは、ちょっと多いかなと思いましたが、あれがこの映画の一番のシーンかな。
という意味で、自分は、泣きませんでした。いや、うるうるきませんでした。
なかせるならば、遺品のところでしょうね。
東京タワーでミズエにオカンからの手紙を渡すシーン、これをデフォルメすると・・・
それから、おばあちゃんの見舞いのシーンの百万円の話とオカンのなすの味噌汁の話。。。
この手の状況ではというのは、自分も経験ありますから、ぐぐぐっときますね。
オトンとオカンは、もうベストに近いでしょうね。
オカンについては、田中裕子さんもよかったですけどね。
オダジョーは、賛否あるでしょうけど、あれでいいんでは。
リリーさんぽいところもあったし、コートとかカーディガンとかはちょっとかっこよすぎかな。
リリー・フランキーさんがかなりアドバイスしたって言うから。
まあ、リアルでもあり、リアルでもなしかな。
ちょっと? と思ったのは3つ。
1つ目は、船を作るシーンを選んだこと。
たぶん、最後、煮え切らないオトンの性格を出すにはよかったのかな。
2つ目は、高校のシーン。
彼、声変わりしてなかったので、ちょっと違和感ありました。
3つ目は、ミズエかな。
肝心なところで、あれ? という感じになる。
この人は、この手の映画はできないのかな。
(追記)
もう一つありました。
オカンの容態が急変するシーン。
病院は、電話の取り次ぎするんだろうか。
あの時期のあのくらいの病院なら、ダイアルインだったと思います。
で、取り次ぐようにしたの、自分でしょ。
あれは、醒めました。
というのは、自分は、肉親の危篤の知らせは、そのダイアルインで知ったんですから。
看護婦から直に(え)。
それから、音楽について。
エンディングで歌ってないで、あなた、やってほしかった。
自分は、一番適役だと思うんですけどね、彼。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
上映時間 142分
製 作 国 2007年 日本(日本テレビ放送網/松竹ほか)
公開情報 ギャガ・コミュニケーションズ
初公開年月 2007/04/14
ジャンル ドラマ
《公開時コピー》
オカン、ありがとうね。
監 督 : 松岡錠司
原 作 : リリー・フランキー
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(扶桑社刊)
脚 本 : 松尾スズキ
撮 影 : 笠松則通
美 術 : 原田満生
衣 装 : 宮本まさ江
編 集 : 普嶋信一
音 楽 : 上田禎
主題歌 : 福山雅治 『東京にもあったんだ』
メイク : 豊川京子
照 明 : 水野研一
録 音 : 柿澤潔
出 演 : オダギリジョー ボク
樹木希林 オカン
内田也哉子 若い頃のオカン
松たか子 ミズエ
小林薫 オトン
冨浦智嗣 中学、高校時代のボク
田中祥平 小学校時代のボク
谷端奏人 幼少時代のボク
渡辺美佐子 筑豊のばあちゃん
佐々木すみ江 小倉のばあちゃん
原知佐子 現在のノブエおばさん
結城美栄子 現在のみえ子おばさん
猫背椿 ブーブおばさん
伊藤歩 タマミ
勝地涼 平栗
平山広行 磯山
荒川良々 えのもと
辻修 ホセ
寺島進 ハイカラな男
小島聖 若い頃のノブエおばさん
吉本菜穂子 若い頃のみえ子おばさん
光石研 小料理屋の客
千石規子 病院の借家の老婆
仲村トオル ラジオ局のディレクター
土屋久美子 高校の女教師
小泉今日子 不動産屋の事務員
板尾創路 「かっぱ」の客
六角精児 編集長
宮崎あおい アイドルDJ
田口トモロヲ 郵便配達
松田美由紀 中目黒の大家
柄本明 笹塚の診療所の医者
田中哲司 東京の病院の医者
塩見三省 葬儀屋
岩松了 催促する編集者の声
江本純子 風俗嬢C
安藤玉恵 風俗嬢A
栗原瞳 風俗嬢B
麻里也 堕落した日々の彼女
竹下玲奈 大学時代の彼女
小林麻子 似顔絵教室の女子社員
ぼくもとさきこ 東京の看護婦
実は、号泣したシーンがあります。
それは、オカンが上京するシーン。
これは、原作を読んでいるからかもしれないですが、ほかの二人のオカンより、人生をさとったオカンの表情、よかったです。
リアルに感じてしまいました(汗)。
自分も、呼ぶつもりだったりするんですが、言えなくなっちゃいそう。