「カネボウ」120年の歴史に幕・7月1日に社名変更 2007-06-30 00:21
「カネボウ」が120年の歴史に幕を下ろす。日用品、医薬品、食品の3事業を引き継いだカネボウ・トリニティ・ホールディングスが7月1日付で「クラシエホールディングス」に社名変更するため。29日に開いた社員集会では中嶋章義会長が「チャレンジ精神と物作りへのこだわりは受け継いでほしい」と呼びかけた。
カネボウは1887年に「東京綿商社」として東京・鐘ケ淵(現在の墨田区)で創業。翌年「鐘淵紡績」に社名変更した。戦前には民間企業の売上高首位となり、戦後も化粧品など多角化を進めた。しかし改革の遅れから業績が悪化し、2004―06年には産業再生機構の支援で再建。化粧品事業は花王が引き継いだ。(00:21)
昨日もとあるお店で話題があったんですが、このところ老舗といわれた企業が消えていくことがおきているようです。
「カネボウ」もちょっと前までは、代名詞的に言われた商品群を持った企業でしたが、多角化から脱却する前に他社および外資の攻勢にあい、結果、事業分割となり、今回社名から商品ブランドから消えることになったようです。
意外に私たちは、商標や社名に愛着を持っていたりするものですが、ブランドに込められた思いや受け継がれた理念があるときは、意に反した方向に向かったりするものです。
今後数年で、そんなさまざまなブランドが消えることもあるのでしょうが、消える原因を考えると、そんなブランドにこめられたものが薄れたり、違う方向へむかったことも原因として言えるのかもしれません。
ブランドに甘えた仕事をしていると、やはりしっぺ返しのように世間からは、批判やねたみがでてくることもあるのかもしれないです。
まずは、自分たちがそのブランドを使うことでの世間からの期待と責任を感じながら仕事をし、サービスや製品を提供していくことを考えていければ、なんて思います。
そう思えば、不祥事も減るのかな。
儲けでなく、そういったサービス提供において得られた対価という考え方もあっていいのではないだろうか。
なんてことを思いました。