今年最初の映画としては、どうかとも思いましたが、オリジナルとの比較も必要と感じており(汗)、見ました。
『椿三十郎』
ええ、あの黒澤作品のリメイクです。
【ストーリー】
深夜の社殿の中で、井坂伊織ら9人の侍が上役の汚職を暴き出そうと密談していた。意気が上がる若侍たちの前に社殿の奥から1人の浪人が現れた。粗末な身なりに口も悪く、腹が減っていると見える。しかし、話を聞くうちに、井坂は浪人に類のない頭の切れを感じ、仲間に加わって欲しいと頼む。反対する侍もいたが、井坂は三十郎と名乗るその素浪人にえもいわれぬ魅力を感じていた…。
「
goo映画」より引用
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
trackback from
映画 by
ありがとうの毎日
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。なので、気になるかたは、下まで、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「椿三十郎」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
黒澤明監督の名作『椿三十郎』が森田芳光監督の手により、時代を超えて帰って来た。主演は、織田裕二、豊川悦司ら今の映画界をリードする若き侍たちだ。ある夜、密談する若侍たちの前に現れた男は、一見、無精ひげを生やした素浪人だが、類まれなユーモアで人を挽き付け、卓越した知識と剣の腕前で危難をなぎ倒していく。三船三十郎が威圧感でグイグイ引っ張って行くのに対し、織田三十郎は、協調性で若侍たちを惹き付ける。時代の違いこそあれ、理想のリーダーとしての三十郎を作り上げている。また、仲代達矢が演じた室戸半兵衛を豊川悦司が颯爽と好演している。脇を固める風間杜夫、小林稔侍、藤田まことらの演技合戦も見ものだ。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】
偉大なる黒澤映画のリメイク、製作総指揮角川春樹、監督森田芳光と聞いただけで、もう、斜め175度から見たいくらいでしたが、がんばって排除して、素で見ようと努力(え)しました。
オリジナルよりも20分多いのですが、ある意味わかりやすかったかな。とも思えるし、くどかったともいえるかも。
それくらい、脚本に忠実だったかなとは思います。
また、カメラアングルもまあ、アップが多かったのですが、それでも、迫力はだしてたとは思います。
椿三十郎は、織田裕二でよかったかとは思いましたね。
そう、パンフにもあったけど、三船さんのキャラが4番サード長島なら、織田くんは、イチローのノリでした。
でも、イチローもやるときはやるんですよね、WBCとかね。
で、青島も入ってたけど、意外に今の時代では、とんだキャラクターでよかったかも。
三船さんのような演技は多分できないでしょうね。あの目は無理なので、織田くん流の演技で、それはそれでよかったと思いますね。
血しぶきが少ないとか、殺陣のシーンが短いとかもありますが、迫力、戦いの心理戦などは、わかったかな。
織田くんに合わせるように、周りもまあ、レベルダウン? っていうのもよかったかな。
椿のサインとかそうですね。
というわけで、トヨエツ、織田裕二でまあ、見終えた感じですね。
あえて言うと、最後のシーンは、オリジナルどおりでもよかったかとは思います。
まあ、これは、金払って見てからナンボでしょうね。
【私の採点】
★★★☆
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
ということで、7です。
7.5にしたいくらいです。リスペクトできてたというのが自分です。
とはいうものの殺陣のシーン、アップとロングの多用は、おそらく織田、トヨエツの演技に?ありかなとも思ったりしました(オリジナルもそんなだったっけ)。
って思ったけど、21人切りは、見事でしたね。長まわしでなく、カット割りだったのですが、意外に殺陣の爽快さでなく、リアル感もあったし、技も見ました。
いわゆる殺陣ではなく、細かいところまでリアルにこだわった感じはわかりました。
そんな殺陣やSE、音楽にはシンプルにしようとした意図を感じましたし、それでよかったと思います。
それから、周りかな。
9人の侍を素人?にした話は、角川さんからもインタビューで聞きましたが、このチームワークもよかったですね。
タレント的には、松山くんよりは、佐々木蔵之助さん、よかったです。
味があり、原作の小林桂樹さんとは違った味を感じました。
という感じですが、ちょっと違和感ありありは、いわゆる、三悪人の演技のくささと、睦田夫人と娘の掛け合い。
これは、狙ったのかとも思いましたが、このシーンの違和感が、最後までのこりました。
藤田まことさんは、やっぱり「仕事だぜ」でしょうね。
とはいうものの、森田芳光の黒澤リスペクト作品としては、いいできでした。
って、ほめすぎかな。
「サウスバウンド」とあわせ技の映画としては、まあ、理解できるような(え)。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
メディア映画
上映時間119分
製作国2007年 日本
公開情報劇場公開(東宝)
初公開年月2007/12/01
ジャンル時代劇/アクション/サスペンス
《公開時コピー》
この男、時代を超えて生きている。
監督:森田芳光
製作:島谷能成
千葉龍平
早河洋
永田芳男
プロデューサー:三沢和子
徳留義明
市川南
田中迪
梅澤道彦
プロデュース:大杉明彦
高木政臣
亀山慶二
富山省吾
製作総指揮:角川春樹
原作:山本周五郎『日日平安』(ハルキ文庫刊)
脚本:菊島隆三
小国英雄
黒澤明
撮影:浜田毅
美術:小川富美夫
編集:田中愼二
音楽:大島ミチル
音楽プロデューサー:石川光
スクリプター:山内薫
プロデューサー補:和田康作
阿部謙三
剱持嘉一
ラインプロデューサー:元持昌之
殺陣:中瀬博文
照明:渡辺三雄
製作担当:橋本靖
装飾:小池直実
題字:金田石城
録音:柴山申広
助監督:増田伸弥
プロダクション統括:山田健一
監督補:杉山泰一
出演:織田裕二椿三十郎
豊川悦司室戸半兵衛
松山ケンイチ井坂伊織
鈴木杏千鳥
村川絵梨腰元こいそ
佐々木蔵之介木村
林剛史寺田文治
一太郎保川邦衛
粕谷吉洋河原晋
富川一人守島隼人
戸谷公人守島広之進
鈴木亮平関口信吾
小林裕吉八田覚蔵
中山卓也広瀬俊平
風間杜夫竹林(国許用人)
西岡徳馬菊井(大目付)
小林稔侍黒藤(次席家老)
中村玉緒睦田夫人
藤田まこと睦田(初代家老)
写真関係はあとで追記します。