実は先週見るつもりでしたが、上映開始の都合で見送ってました。
『イーグル・アイ』
サイバーテロの映画と思ったら・・・
【ストーリー】
「私の言うとおりにしなさい さもないと死ぬことになる」突然かかってきた1本の電話。その瞬間から、コピーショップの店員ジェリーと、法律事務所で事務係として働くシングルマザーのレイチェルの平凡な生活は一変する。アリアという謎の女性に引き合わされたまったく面識のない男と女。彼らの愛するものを奪い、目的も知らせぬまま、次々と指示を伝え秒単位で行動させていくアリアは、二人を戻ることのできない恐怖へと巻き込んでいく…。
「
goo映画」より引用
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
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「イーグル・アイ」“オチ”はイマイチ…。
by
シネマ親父の“日々是妄言”
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「イーグル・アイ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
予想不可能な展開を繰り広げる未曾有のアクションシーンの連続。二転三転する人間の心の葛藤とストーリー展開。本作は“守るべき大切なもの”のために、命を懸けて立ち向かう男と女の姿を描くアクションドラマ。監督は、スリリングな演出に定評のあるD.J.カルーソ。主人公のジェリーを演じるのは、世界最高のヒットメーカー、スティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子シャイア・ラブーフ。(作品資料より)
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
実は、思わずほかの人の記事を見て、映画の題名をインプットされたので、途中から、ハハーンと気づいてしまいました。
で、覚めたか。
そんなこともなかったです。気づいたからわかる展開も、少しずつですが良くも悪くも裏切ってくれます。
最後の終わり方は、まあ、よかったよかっただけど、あれはないよ、って終わり方ではないだろうか。じゃあ、最初からやってればって? それは、もったいないですね。映画にならないから(爆)。
展開としては、サイバーテロだったり、最新のメカニズムだったりで、SFっぽいのですが、基本はサスペンスです。
謎の女性の声に指示され、翻弄される男女。男性には死が、女性には自分のほかに子供の命がという恐怖があるのだが、ある時点から、その指示に従わざるを得なくなり、指示された場所に侵入する。
謎の女性は、世の中のセキュリティシステムを掌握しているのも驚きだけど有りえそうだし、途中までは、謎の女性も(監視されていることとわかる)だけど、それよりもFBIからも追われる。
二人にとっては、もうだめかと思うところで、信号は変わるし、すべてのシステムが彼らに有効に操作され、ぎりぎりのところで回避される、その回避の仕方は強引なくらいなのが不思議なのだけど、その理由が理解できなかったりする。
このしくみは、途中で種明かしされるのだけど、その根拠が100%正しいか。
そうでないとわかったときにどうやって主人公たちは解決したか。
結局は、ヒューマンアイデンティティに基づく行動だったりするんですね。
最後の選択は、仕方ないのだろうと思うのですが、そのあとかな。
オチも、なんだろう、とあるスピルバーグの映画を思い出しました。
そして、忘れかけていたアイテムが、もう強引に絡んでくるのも、無茶(笑)です。
まあ、ハリウッド的には、演出面では、もう出尽くした感が強いんでしょうね。
映画好きな人なら、各シーンに、過去の名作、話題作のエッセンスがたくさんあり、それを考えながら見るのもいいかもしれません。
タイトルの意味も、途中でよくわかります。
今の時代、やっぱり、私たちは「監視」されていると、実感しますね。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★☆
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
うーん、7ではなく、7.5としたいんですが、じゃあ、四捨五入かということで、ここは、仮装大賞の某審査員の立場(ぇ)で7点。
7と8の差ですか。
携帯電話を使うのが怖くなるという触れ込みなんですが、自分としては、いや、これはありえるなぁっていうのばかりなので(ぇ)、そして、主人公は、死んだほうがよかったような気もするんですね。
そこでジェリーとレイチェルの口に蓋をした状態で終わるなんて、虫がよいような。
この映画は、多くの映画をモチーフにしてます。
携帯電話の指示、ありえないくらいの多様なカーチェイス、医療機器を使った移動といえば、「ジェイソン・ボーン」シリーズを思い出します(実は、「フレンチコネクション」だということです)し、あるシーンでは、「ジョーズ」を思い出します。
でも、やっぱり、この映画、恐怖感を増すところは、ヒッチコックシリーズですね。
平原で襲われるシーンは「北北西に進路を取れ」だったし、クライマックスシーンの教書演説のシーン(なぜか「演奏会」になってしまう)では、「知りすぎていた男」を彷彿とさせます。
それから、難敵の設定は、みなさんおっしゃるとおり、「2001年宇宙の旅」のHALを思い出しますが、ちょこっとですが、「マイノリティー・レポート」も。
まあ、コンピューターへの異常な依存と権限委譲は、結果的に恐ろしい問題を残す
という教訓は、やっぱり生きてますね。
携帯電話もだけど、いまのオーディオヴィジュアルの機器はほとんどがマイコンチップ(古)で動作してますし、レコーダーなんて、ボタンあるけど、あれウィンドウズマシン(リナックスも)だったりしますからね。
でも、あそこまで統制取れるのかなぁ。
いまの法律では、各オフィスの監視を軍がやる場合は、それなりの手続きが必要なはずだし、今回、防犯カメラでチェックされてますが、常時チェックできるはずはないんですけどね。
ちょっと、マイノリティーレポートの見すぎ(ぇ。だって作ってるのは・・・(爆))。
ただ、自分が理解不明だったのが、なぜ、あの少年のしかもトランペットに仕込まないといけなかったのか。
そこまでに、それこそ多大な一般人が犠牲になっているのに、なぜコンピューターはそれを予測できないのか。
もっとピンポイントでできないのかな。
まあ、国防長官だけが隔離された点、まだ気になります。
それと、「ギロチン計画」 あれはコード名としてはひどくね。
俳優さんでは、最近、スピルバーグお気に入り?のシャイア・ラブーフ。
最初はよわそうな青年だけど、クライマックスでは顔つき変わってます。
ヒロインは、ミシェル・モナハン。
この間、「遠距離恋愛」で見たばかりですが、それとも違い、どっちかというと「M:i:Ⅲ」や「ボーン・スプレマシー」の彼女でしょうかね。
そして、怪優、ビリー・ボブ・ソーントン。
やはり彼の演技がこの映画を締めてます。
それと、謎の声でしょうね。
やや低めです。名前はアリアってどうなのよ。
日本語吹き替え版なら、あの「留守番電話サービスに・・」の声(117番でも有名ですね)の人にやってもらえないかな。
でも、あの、「平成教○委員会」の声かなぁ。
「お見事!」とかいうんでしょうね。
セットやシチュエーションは見事ですね。
特にシカゴ(そういえば、最近NYよりシカゴがロケ地になるケースおおいですね)の大通りでのカーチェイスとDCでのカーチェイスはびっくりですね。
あと、携帯の再生音をマグカップのコーヒーのゆれを通じて聞き取る、なんて、まあ、なかなか凝った設定は楽しめますね。
この映画がよかったのは、今ある機器を使ってることと、リアルなセットじゃなかったかな。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 EAGLE EYE
メディア 映画
上映時間 118分
製 作 国 2008年 アメリカ(DreamWorksSKG/Palamount)
公開情報 劇場公開(角川映画=角川エンタテインメント)
初公開年月 2008/10/18
ジャンル アクション/ドラマ
《公開時コピー》
それは、全てを見ている。
監 督 : D・J・カルーソー
製 作 : アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
パトリック・クローリー
製作総指揮 : スティーヴン・スピルバーグ
エドワード・L・マクドネル
原 案 : ダン・マクダーモット
脚 本 : ダン・マクダーモット
ジョン・グレン
トラヴィス・アダム・ライト
ヒラリー・サイツ
撮 影 : ダリウス・ウォルスキー
視覚効果スーパーバイザー:
ジム・ライジール
プロダクションデザイン:
トム・サンダース
衣装デザイン: マリー=シルヴィー・ドゥヴォー
編 集 : ジム・ペイジ
音 楽 : ブライアン・タイラー
出 演 : シャイア・ラブーフ ジェリー・ショー
ミシェル・モナハン レイチェル・ホロマン
ロザリオ・ドーソン ゾーイ・ペレス
マイケル・チクリス カリスター
アンソニー・マッキー
ビリー・ボブ・ソーントン トーマス・モーガン
イーサン・エンブリー
アンソニー・アジジ
キャメロン・ボイス
※写真関係はあとで追記します。
※記事2箇所(展開のありえなささとアリアの声について)追記しました。