結構、最初の出足はよかったと思うのですが、年明け一気に下降線だったようで・・・
『ワールド・オブ・ライズ』
またもや、あわてていくことに。
【ストーリー】
米国の諜報機関・CIAの中でも、最高の腕をもつ敏腕工作員ロジャー・フェリス。中東からワシントンまで世界を駆け回っている彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマンだ。彼らは、地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけていた。時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていくロジャーとエドは、ついに大きな賭けに出る…!!
「
goo映画」より引用
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
「ワールド・オブ・ライズ」嘘つきは、泥棒のはじまり…。
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。
なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「ワールド・オブ・ライズ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
レオナルド・ディカプリオ&ラッセル・クロウという二大俳優共演で贈る、エンターテインメント超大作。扱いが難しいリアルタイムな時事問題を題材にしながら、スリリングでエキサイティングな娯楽作に仕立てた名匠リドリー・スコットの手腕が光る。レオ&ラッセルも、ナイーブな優しさを隠し持った工作員と、子供を可愛がる良き父でありながら作戦では冷徹な指揮官という、対照的な2人のタフガイを好演している。手に汗握るアクションと、最高にキレる男たちの心理戦のバランスも絶妙で、飽きさせない。また複雑になりがちな謀略話も、登場人物を絞ることでミニマムにまとまっており、筋を追いやすいのもポイント高し。文句ナシに楽しめる一本!
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
2時間ちょっと、わくわくしながら楽しめました。
ええ、これは、ゲーム感覚で見ると面白いのでしょうが、それでは、この設定はかなりえげつない気もします。
最初の前振りからオチまで終わってみれば、お約束通りの結末かもしれないのだけど、まあ、人物対比にこだわりすぎたのか、なかなかギャップにこまります。
レオさまは現場でギャンギャン走り回り、クロウさまは子供と遊んだりマイホームパパを演じつつ、遠隔操作でそれこそテレビゲームのように操ろうとする。
相手(敵としておきます)役は、雲のように隠れ、これまた、普通に生活している中で、時々コマンドを出し、そこにヨルダンの情報局長さんが絡むので、まあ対比としては、なんだか、レオさまが、う゛ぁっかみたいって思ったりするのだけれど、見事に見ている側はレオさまに感情移入してしまう。
そして、おきまりの「女性」でお手つきをし、死ぬような思いをするのだけど・・・。
というわけで、まさに漁夫の利のような結末です。
で、結末でめでたしめでたしかというと・・・。
深読みすると、「そんなに簡単に物事は運ばないよ!」というツッコミになってしまいますね。
しかもやや中東の方から反感買うのでは?という表現もあったりします。
でも、ありそうだけど、ないんじゃない?ないよ、ない方がいい・・・(汗)と思わせるアクションシーン、チェイスのシーンなど配役、配置も含め、原作のプロットを生かした展開とリドリー・スコットならではのリアリティありっぽく、それでいて見事なビジュアルワークにはまるのが配給側にとって一番ののぞみだったろうけど。
なんせ、とある映画でト書き読みと登場人物に字幕付けないとついて行けない現代人ですから、ちょっとウケは悪かったかも。
アクションというか爆破シーンが多いですよね。
最初のアジトを見つけ検挙するシーンでの自爆、それから、密告者のアジトを組織と争っていたときの相手の自爆、オランダのまった関係ないところなどなど、まあ、結構ひ弱な私としては、心臓に悪い映画です。
それにしても人の骨が自分の体中に刺さるなんて・・・(汗)。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
あまーいと言っていただいて結構。自分は楽しめました。
これ、考えすぎると、脇の甘さが見えるのですが、本筋は、だましているのかだまされているのか・・・ で最後は、我慢して待ったやつが勝つ、というまあ、なんだろう、結局徳川家康やん(違)のようなオチをまっての感じでした。
但し、相手の組織の長が、ああ簡単に捕まる点、劇中、あの組織の指導者が失墜しているように言う台詞など、いいのか、こんな映画作ってとは思わせますが、リアリティありありのゲームだと思えばいいのかもしれません(ぇ)。
それから、伝達手段かな。メールや携帯を駆使し、それこそ、家庭にいても、離婚調停中(ぇ)でも、ながらで、ある種、心がはいってないようなアメリカに対して、「組織」は、携帯やメールの連絡を捨て、あくまでも対面や約束された連絡方法でのみコマンドを送り、報告するという対比も見事です。
そして、もう懲りまくりの諜報シーン。
ほんと諜報衛星なら、あそこまでほんとはわかってるんだろうって思ってしまいます。
この辺はリドリー・スコットの面目躍如ですね。
俳優さんでは、まず、映画的には、ラッセル・クロウが損な役回りと言うことになるのでしょうか。
この映画のために20kg太ったそうで、そのファットぶりはウケました。
それにしても子供をあやしながら、一番は、トイレに付き合い、ちゃんと立ち○ョンをさせるところなんて、どうなんだろうって思いましたが、よく考えてみると携帯電話ってどこでつながるかわからない訳で、実際、ウ○コしながら話している(ぇ)こともありますね。
反対に「動」のディカプリオの動き方は、
ブラッド・ダイヤモンドの主人公を思い出しましたが、彼は動いている時のほうが似合うかもしれませんね。
その中で、ラッセル・クロウが際だつのは、やっぱり、「判断」のシーンかな。
とても頭脳明晰で、ギャンギャン言いつつもちゃんと押さえ処を間違えずに現場にも行き、駆け引きをすることも忘れてない。
とはいうものの先に挙げましたが、一番おいしいのは、マーク・ストロング演じる、ハニ・サラームかな。
ヨルダンの諜報局長さんがいいですよね。
「俺に嘘をつくな」
といいつつ、結局は、フェリスやホフマンをも”使い”、最後は目的のアル・サリームにたどり着く点は、お見事です。
最後に「ヒロイン」の女性はイラン人女優さんだそうですね。
ハリウッドはリサーチがすごいなぁって思いますが、次はあるのかな。
これも、家で30インチくらいでみるよりは映画館って言った映画でした。
ちなみに、原題は、「BODY OF LIES」これは、身体とかではなく、ボディ(機関・団体)を指すこともあります。
つまりは、「敵を欺くには味方から欺け」ってことなのかな。
四字熟語だとなんだろう??? あれ、ヘ○サゴンみたいに・・・(爆)。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 BODY OF LIES
メディア 映画
上映時間 128分
製 作 国 2008年 アメリカ(ワーナー)
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2008/12/20
ジャンル サスペンス/アクション
映 倫 PG-12
《公開時コピー》
どっちの嘘が、世界を救うのか。
監 督 : リドリー・スコット
製 作 : ドナルド・デ・ライン
リドリー・スコット
製作総指揮: マイケル・コスティガン
チャールズ・J・D・シュリッセル
原 作 : デイヴィッド・イグネイシアス
『ワールド・オブ・ライズ』(小学館刊)
脚 本 : ウィリアム・モナハン
撮 影 : アレクサンダー・ウィット
プロダクションデザイン:
アーサー・マックス
衣装デザイン:ジャンティ・イェーツ
編 集 : ピエトロ・スカリア
音 楽 : マルク・ストライテンフェルト
出 演 : レオナルド・ディカプリオ ロジャー・フェリス
ラッセル・クロウ エド・ホフマン
マーク・ストロング ハニ・サラーム
ゴルシフテ・ファラハニ アイシャ
オスカー・アイザック バッサーム
サイモン・マクバーニー ガーランド
アロン・アブトゥブール アル・サリーム
アリ・スリマン オマール・サディキ
ヴィンス・コロシモ
メーディ・ネブー
マイケル・ガストン
カイス・ネシフ
※写真関係はあとで追記します。