火曜日と言えば、某シネコンの会員向け割引日。
時間もできたのですが、こんな時にちょうどいいのが(ぇ)ありましたぁ。
『デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~』
あまり評価低めなんですが、それのせいか、今月までの情報もあり、あわてて・・・
【ストーリー】
CEOハワード率いるトイレタリー業界最大手のB&R社に激しいライバル心を燃やす新興企業エクイクロム社のCEOディックは、強力なスパイ・チームを組織しB&R社の機密を収集することに躍起になっていた。新しくチームに加わったレイは英国の諜報機関MI6の元エージェント。早速、ハワードが世界を牛耳る新製品の発表を控えているという情報を、潜入スパイで元CIAエージェントのクレアから入手する。
「
goo映画」より引用。
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
映画生活(
該当ページ)
trackback from
「デュプリシティ/スパイは、スパイに嘘をつく」いやあ、シンドイな~。
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。
なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「デュプリシティ~スパイは、スパイに嘘をつく~」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
嘘つきは泥棒の始まり。そう、嘘つきのプロであるスパイは泥棒なのだ。初監督作『フィクサー』でアカデミー賞7部門ノミネートを果たしたトニー・ギルロイが新作で注目したのは大企業間で展開する諜報合戦。国家の威信をかけて暗躍するより遙かに実入りがいい企業スパイに華麗なる転職を企てる主人公にセクシーなクライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツが扮し、その雇い主には『フィクサー』でも出色の演技で唸らせた老獪なトム・ウィルキンソンと、えげつないほどの上昇志向を体現する個性派ポール・ジアマッティ。いい大人がガキ大将の覇権争いよろしく敵を出し抜く爽快感を求めるこのコメディ、最後の最後まで気を許せない。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
この手の映画は、最後、「だまされたぁ」って言えたかどうかで半分決まりそうな気がします。
その意味では、だまされました、はい。
描き方としては、映画的にはオンタイムというか本線の時の流れがあり、それの合間合間に、主役2人のなれそめから今日までをあれこれとインサートするんだけど、単純に戻るのでなく、さすがはデジタルシネマ時代、編集機を使ってそれこそビデオのようなシーン転換に時々息抜きしたり(ぇ)。
その間にいろいろとそれこそ、ふんふん、やっぱり、えっ の感情を持たせてくれます。
そんなわけで、私は、最後まで、「うーん、これが事実なのか?こいつはかけひきなのか?」という思いがずっと取りきれず、それが、見る人にとっては、「こねくりまわしすぎ」とか「複雑になりすぎ」になるのだと思います。
まあ、そう思いながら、半信半疑で見続けても、ラストがここまでひねっているとは、と思わせてくれますから、脚本としてはいいものだったのでしょうね。
で、呆れるのは、この主役2人が「ええもん」をもっている(爆)なことと、それから、騙し合いだけでなく、嫉妬深い点かな。この嫉妬深さとスパイにありがちな人間不信が最後は・・・。
というわけで、主役2人もだけど、脇がもうくせ者。フィクサーでも役者としては”いい役どころ”だったトム・ウィルキンソンとポール・ジアマッティが背後で対決しているというのもなかなか見どころ満載です。そして、この2人や双方の諜報組織に目を奪われているうちに気がつくとまんまとトニー・ギルロイさんの手におちていたというのが感想。
確かに複雑になってるかもしれませんが、観られる方は、ちょっと俯瞰気味に観ていると、とっても楽しめる作品です。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
トニー・ギルロイといえば、「ボーン」シリーズになりますが、昨年、「フィクサー」という映画(
私の感想)をちょっとオチにけちを付けながら、なんと9にしていたりしました。
その点、この映画も9でもいいかもしれないのだけど、そこまで楽しめなかったので、8です。
この映画も「ネタバレ」で書かないとおもしろさが伝わらないように思います。というのは、時間軸の組み方と組み合わせ方、それから、登場人物の配置が、結末ありきで混ぜていった感がするんですね。で、これ、コメディでもあるんですね。たぶん。人物のプロフィールがわかりやすすぎて、それも混乱した理由かなぁ。
一応、自分も、ある程度の仮説を立てて見ることにしました。
そう、「もう1人逆スパイがいる」と。そう思いながら見ていたのですが、それが、まあ大大風呂敷だったというのが、もうなんだろう、スティングを初めて見たときの、子供ながらの感想のようでした。 それから、おしまいは、ちゃんと仕組まれてますよね。上手というか、もうもったいつけて、盛り上げて、でがっしゃんと、それこそ、5段オチくらいの迫力。
とは言いながら、最後は、やっぱりハマってしまったのが、私だったり。
フィクサーとの比較ですが、やっぱり脚本家さん。どっちかというとストーリーに力が入ってのかな。なので展開について行けなかったというのかな。で、フィクサーのほうが、自分的には、追い詰めていくわくわく感というのがあった分よかったような気もしました。
ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーエンといえば、「クローサー」ですが、ジュリア・ロバーツはやっぱりちょっとおう゛ぁさん入りましたね(汗)。「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」で感じましたが、今回は、うーん、ちょっと無理ありかな。これが、アンジーねぃさんなら、も、もうたまりませんよ(爆)。それから、クライヴ・オーエンの優男もまあわかりますが、一番ウケたのは、あの相手会社系列の旅行会社のおねぃちゃんかな。あの、一夜だけのエッチの感想を言ってるときの目が、よかったぁ(爆)。 男女の優位さも女性のほうが、賢い?というのは、男ウケしますよ。頭がよくて、美人で、それで、すてきなものを持ってるなんて(爆)。
脇役では、そのおねぃちゃんもいい(ぇ)けど、やっぱりトム・ウィルキンソンとポール・ジアマッティでしょう。そろそろオスカーをあげてもいいくらいの存在感(体型や頭じゃないですよ)。
そして設定のコスメというかトイレタリーの会社。片方は、日本でもおなじみでCM演出はアメリカ調のあの会社、もう一つは、いわゆるアメリカな、「強力」とか「パワーフル」とか「超○○」が売りの最近ネットショッピングで知られるようになった会社を思い出させます。ホントにそうしてるのかと思うくらい。両俳優さんはまた、似合うんですよね。
音楽も、まあ、ライオネルリッチーさんの名曲をはじめ、甘~いのがたくさん。
そうそう、あのコピー機をハッキングに使う案はなるほどとと思いました。
勤務先でも、なんでもPDF化をしてまして、複合機に画像を保存する機能を仕組んでおけば、それこそ、なんでもできそうに思いました。危機管理慎重に。
で、FAXでというのは、なるほども思いますが、たぶん、ないかもしれないでしょう。最近は、スキャナーとFAXサーバーだったりしますから。
コピー複合機は確かに実はWindowsマシンだったりしますからね。
原題のDUPLICITYは、二枚舌とか偽りとかに訳せます。 実際は、5枚舌くらいありそうな(爆)、真の仕掛け人は、まあ、呑気に盆栽の手入れをしながら、着々と事をすすめていたわけですよね。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 DUPLICITY
メディア 映画
上映時間 125分
製 作 国 2009年 アメリカ(ユニバーサル)
公開情報 劇場公開(ユニバーサル/東宝東和)
初公開年月 2009/05/01
ジャンル サスペンス/犯罪
映 倫 -
《公開時コピー》
これは、生き残りをかけた“企業諜報合戦”
監 督 : トニー・ギルロイ
製 作 : ジェニファー・フォックス
ケリー・オレント
ローラ・ビックフォード
製作総指揮: ライアン・カヴァノー
脚 本 : トニー・ギルロイ
撮 影 : ロバート・エルスウィット
プロダクションデザイン:
ケヴィン・トンプソン
衣装デザイン:アルバート・ウォルスキー
編 集 : ジョン・ギルロイ
音 楽 : ジェームズ・ニュートン・ハワード
出 演 : ジュリア・ロバーツ クレア・ステインウィック
クライヴ・オーウェン レイ・コヴァル
トム・ウィルキンソン ハワード・タリー
ポール・ジアマッティ ディック・ガーシック
デニス・オヘア デューク
トーマス・マッカーシー ジェフ・バウアー
キャスリーン・チャルファント パム
ウェイン・デュヴァル ネッド・ガストン
ダン・デイリー
リサ・ジラン
リック・ワーシー
オレグ・ステファン
クリストファー・マン
※写真関係はあとで追記します。
※追記するとは思います。