デンゼル・ワシントンが、都営線のアナウンスをやるなど積極的なプロモーション。
果たして・・・。
『サブウェイ123 激突』
かつて、異色のパニック映画として評価高かった、「サブウェイ・パニック」のリメイクなんだそうです。
【ストーリー】
ニューヨーク、午後2時。4人組の男が地下鉄をジャック、乗客を人質に立てこもった。犯人は無線で地下鉄運行指令室に連絡し、59分以内に市長に 1,000万ドル用意させろと要求。連絡役には最初に無線で話をした地下鉄職員のガーバーを指名してきた。人質救出班のカモネッティ警部がそれを代わろうとすると、犯人は乗客を射殺。犯人との交渉役に就くガーバーだが、彼はある容疑で左遷されたばかりで……。
「
goo映画」より引用。
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
映画生活(
該当ページ)
trackback from
「サブウェイ123 激突」オッサン2人…激突!
相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。
なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「サブウェイ123 激突」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
大都市ニューヨークに張り巡らされた地下鉄を何者かがジャック。その犯人と交渉役を任せられた地下鉄職員との手に汗握る交渉劇を描いたサスペンス・アクション。片や頭のキレ者の犯人、片や地下鉄を知り尽くした経験豊かな職員という異色の組み合わせが、言葉による白熱のバトルを繰り広げる。主役2人の会話が中心となるだけに俳優の演技力が重要となるが、ガーバー役にデンゼル・ワシントン、犯人のリーダー役にジョン・トラボルタと、そこは演技派の俳優を配する完璧な布陣。2人の巧みな演技が観る者をぐいぐいと引き込んでいく。監督を務めたのは名匠トニー・スコット。ジョン・ゴーディーの原作は1974年にも一度映画化されている。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
この映画、サスペンスとなっており、「なぜ」「なぜ」とナレーションが騒ぎ立てるのですが、そっちはあんまりわからないです。というか、映画では、あっさりと、どういう経緯で”巻き込まれ”ていったかをだすんですね。また、”善人”である交渉側にも、ネガティブな要件があり、そのネガティブなところを犯人側は突いてくる。
映画としては、どっちかというと、デンゼル・ワシントン扮する地下鉄運行指令官とジョン・トラボルタ扮する犯人の地下鉄ジャックから最後(?)までの60分間をテンポよく対比させながら、見せてくれます。
そして、あるところから、立場が変わるんですね。その時点、手法などは、なんというか、交渉ごとでは、事件でもプロジェクトでも(ぇ)同じなのかな、タイミングを逃さない集中力と経験などから来る「カン」が大事な気がしました。
で、それがよかったです。
前作は、子供の頃にただ、パニック映画で見に行き、ちょっとついていけなかったのですが、これなら、端的に心理戦としてのサスペンスチックなところにイライラしたり、トラボルタのイライラ気分にむかついたり(ぇ)、デンゼルを応援したりしながら、終幕まで付き合えます。
また、登場人物のキャラクタ設定も今風になっていて、まあ、掘り下げないので、ちょっと寂しいのですが、映画として、前作とは違う展開にしただけあって、どきどきはとまらない状態でした。
映画的には、つっこみ処が二つありますが、理由もやや深読みで理解できますので、そこは、「大人の事情」でいいとしましょう。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
というわけで、8です。
映画プログラムでも、インタビューでも、デンゼル・ワシントンは、前作の踏襲をかなり嫌い、市井の一般人(でもなかったけど)が巻き込まれるというシチュエーションを要望したとありましたが、これ、良かったと思います。 この映画では、警察は、あくまでも裏方に(でないところもありましたけど)徹し、それこそ、板挟みにあった、交通指令官と犯人との”交渉”にあり、ややヒステリックになる犯人とそれこそ、冷静にタフに対峙していった指令官の対比が、この映画をさらに楽しませてくれたと思います。インタビューでは、犯人のキャラクターもトラボルタがデフォルメしていったようですが、真偽はともかく、よかったのではないでしょうか。
また、交渉人側を「善人」にするでなく、やはり、ちょっと”訳あり”にすることで、単純に良い悪いとか、こいつらも腐ってる(ぇ)とか言うのでなく、「おいた」の代償がここでくるかという、苦悩のようなところもまた、色合いを見せつけられますね。
それも、主人公だけではないところもお愛嬌なのかも。
現代をうまく取り入れた作品なってるのですが、自分が気になったのは、3箇所かな。
1)結構多くの人がツッコミをいれてますが、自分もパトカーで現金を輸送し、しかも、あれだけ、たくさんの車とぶつかるのは、どうも信じられない。 通常なら、交通規制しそうだけど・・・。
2)結構、ITを上手に使ってますね、WiFiもつかえるのですが、ここで、不思議なのは、ネットバンクで架空名義(とか亡くなった人)の口座を使ったりしなかったのかなぁ。って。
3)それから、ビデオチャットをやってる若いバカップル?が車内中継に成功するのだけど、これを犯人はネットサーフィンで気づかないのだろうか。 それに、線路、駅のカメラがネットでつながるのは理解できたけど、それが無線で飛ぶのか・・・。
で、最後なんですが、うん、自分としては、自決して欲しかったのだけど、まあ、この死に方は、自決みたいなものかも。 それで、ガーバーにも後味の悪さを味わせたことになったようには思います。
映画としては、女性は、オペレーターとガーバーの奥さんだけという、色恋なしの作品。
でも、こういう堅物な作品、増えてますね。
あとは、音楽。この手の映画で、わかるんですが、妙にリズミカルになりすぎているように思います。 でも、前半はそう思ったのですが、後半はこれがだんだんとあってきて・・・。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 THE TAKING OF PELHAM 1 2 3
メディア 映画
上映時間 105分
製 作 国 2009年 アメリカ(SONY PICTURES/MGM)
公開情報 劇場公開(ソニーピクチャーズ)
初公開年月 2009/08/12
ジャンル サスペンス
映 倫 G
《公開時コピー》
123号車、応答せよ──
要求は何だ?
この車両ひとつで、
NYはハイジャックできる。
監 督 : トニー・スコット
製 作 : トッド・ブラック
トニー・スコット
ジェイソン・ブルメンタル
スティーヴ・ティッシュ
製作総指揮 : バリー・ウォルドマン
マイケル・コスティガン
ライアン・カヴァノー
原 作 : ジョン・ゴーディ
脚 本 : ブライアン・ヘルゲランド
撮 影 : トビアス・シュリッスラー
プロダクションデザイン:
クリス・シーガーズ
衣装デザイン: レネー・アーリック・カルファス
編 集 : クリス・レベンゾン
音 楽 : ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出 演 : デンゼル・ワシントン ウォルター・ガーバー
ジョン・トラヴォルタ ライダー
ジョン・タートゥーロ カモネッティ警部補
ルイス・ガスマン レイモス
マイケル・リスポリ ガーバーの上司ジョンソン
ジェームズ・ガンドルフィーニ ニューヨーク市長
ベンガ・アキナベ
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
ヴィクター・ゴイチャイ
※写真関係はあとで追記します。
※追記することもあります。