今年は、シャネルがブティックを始めて100年らしく、シャネル映画が順次公開されるようです。
その1本目かな。
『ココ・シャネル』
アメリカ主導で製作されたということもあって英語でした。
【ストーリー】
1954年、パリ。空白の15年を経て、復帰コレクションを用意したココ・シャネルのオートクチュール店にはたくさんの評論家や顧客が詰め掛けていた。しかし、コレクションは不評に終わり、落胆するココと、ビジネス・パートナーのマルク・ボウシエ。ココは、孤児からお針子となり、デザイナーとしての地位を築いた日々を回想する。
「
goo映画」より引用。
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
映画生活(
該当ページ)
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なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
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【解説】
今なお世界中から愛される人気ブランド「シャネル」。創業者である偉大なるファッション・デザイナー、ココ・シャネルの生涯を描く。主演は、「ずっとシャネルのファンだった」というオスカー俳優、シャーリー・マクレーン。空白の15年を経た1954年のシャネルを再現している。また、お針子からキャリアをスタートさせる若き日のシャネルを、バーボラ・ボブローヴァが演じる。彼女たちのために用意された衣装は70着。ヴィンテージの宝石やバッグも数多く登場し、それぞれの時代のシャネルファッションも楽しめる。(作品資料より)
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
この作品、最近では珍しい、テレフィーチャー(「激突」とかそうでしたね)だそうです。
ということで、ストーリー的には、テレビ映画らしく、展開ははやく、退屈はしにくい構成になってますが、ストーリーは、とっても薄っぺらい気がします。
シャネル自身は、成功を念願し、それこそ、そのためには、母国にも背いた(もっとも生い立ちからわからないでもないですけど・・・)らしいので、それくらい、強欲な一面も見せて欲しかったのですが、そのシーンがコレクションを開いたことだけだったのは仕方がないのかなと思います。
とはいうものの、シャネルという概念を取り去ると、1人の女性が、孤児から世に出て、ファッションで事業を成功させ、恋に溺れずにファッションリーダー的に生きてきたという点はわかりやすく表現されているようには思います。
そして、戦前までの貴族社会がまだ残っていた中で、その男性よりの女性観を女性自信のものに変えていったと言う点では、すてきな自立した女性だったんだろうと思いましたよ。
その女性が、ただ一度の熱烈な恋愛をした、ボーイ、アーサー・カペルとのエピソードをフィーチャーしたのだけど、ちょっと良いように描きすぎているので、ある種懐かしいにほひのする恋愛映画だったかもしれません。
女性なら、見ていただいて、結構楽しめる映画ではないだろうか。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★☆
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
ちょっとおまけですが、まあ、ビジュアル的にはよかったのと、映像として綺麗だったので。
一番の楽しみは、シャネルの衣装がふんだんにでてきていることかな。それ以外もおしゃれ。
ちょうど第一次大戦のちょっと前あたりなので、まだ、中世のにおいが残る雰囲気が、また新鮮だったりします。
ストーリーとしては、54年に15年ぶりに、突然コレクションを再開したガブリエル・シャネルが、1度目は失敗、2度目に、「やっぱりシャネル」と思わせる成功を収め、無事、ファッション業界に復帰するなかで、過去を回想する形で物語が語られます。
で、ちょっとだけ、物語は手を加えられていて、アーサー・カペルとの関係はその通りらしいのですが、エチエンヌ・バルサンとは、深い関係でもなかったということと、実は妹でなくお姉さんだったというのが伝わってますが、たぶん、妹にしたほうが、シャネルの自立心を高めるとでも思ったかな。
さらには、1954年のシーンで姪がでてきてるのだけど、その情報がなく・・・。
でも、あのセットは、実際にシャネルコレクションで使った場所と同じようですね。
エピソードとしては、一番、印象に残ってるのが、カノジョの右手の煙草でしょうか。
ヘビースモーカーだったらしいですね。 の○ピーみたいにあっちでなくてよかった。
ひょっとして、煙草のニオイを消すために、パフュームにも進出したのかなぁ、なんて考えたり。
好き嫌いでいうと、煙草って嫌いになったので、やっぱりいくら格好が様になっていても好きじゃぁないですね。
ある時期、キャリアウーマン(古)の代名詞のようにあった、スリム煙草とか。
たぶん、もう少し経ったら、煙草のシーンが増えるだけで、R指定になる時代も来そうです。
映画的には、あと、アメリカ発なので、英語なんです。
これが、違和感あるかないか。 ちょっとありました。気になりますね。
そんなわけで、まあ、よく書かれすぎた、「シャネル」のストーリーでしたね。
ただ、このあと、フランス発の「ココ・アヴァン・シャネル」が公開されますが、シャネル社がサポートしているとか・・・。 フランスを裏切ったとも言われたシャネルをどう描いたのか、気になります。
わりと描いている時代は近いようです、見てみなきゃ。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
原 題 COCO CHANEL
メディア 映画
上映時間 138分
製 作 国 2008年 アメリカ/イタリア/フランス
(Lux Vide S.P.A、バンフプロダクションズ&アルケミー・テレビジョングループ)
公開情報 劇場公開(ピックス)
初公開年月 2009/08/08
ジャンル ドラマ/ロマンス/伝記
映 倫 -
《公開時コピー》
私は流行をつくっているのでない。
スタイルをつくっているの。
監 督 : クリスチャン・デュゲイ
脚 本 : エンリコ・メディオーリ
撮 影 : ファブリッツィオ・ルッキ
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー
音 楽 : アンドレア・グエラ
出 演 : シャーリー・マクレーン ココ・シャネル
バルボラ・ボブローヴァ 若き日のココ・シャネル
マルコム・マクダウェル マルク・ボウシエ
サガモア・ステヴナン
オリヴィエ・シトリュク
※写真関係はあとで追記します。
※追記することもあります。