今朝の二つのニュースは、会社の軸をどこにおくか なのでしょうね
GEの様にまるっと変わる(もともと天才エジソンだからねぇ)会社もありますからね
だから ただ整理、売却だと 廃品処理 で 終わってしまう のでは まずいわけです
てかんじで あとは後ほど
ソニー、金融事業売却へ・本業再生へ抜本改革[09-16 07:00]
ソニーは全額出資子会社で金融事業を統括するソニーフィナンシャルホールディングスを段階的に売却する検討に入った。多角化で膨らんだ資産を大幅に整理、本業のエレクトロニクス部門再建を最優先する。同部門も事業を絞り込み、ブラウン管テレビの新機種開発を停止、薄型テレビ開発に資源を集中する。いずれも事業構造の抜本改革案として22日発表する。
ソニーは売上高の7割を占めるエレクトロニクス部門の不振で業績が低迷。6月に就任したハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)は同部門の立て直しを軸にした新経営方針の策定を表明していた。
[9月16日/日本経済新聞 朝刊]
「ソニー神話」の落日
ソニーは金融事業で法人向けを手がけず、あくまでも個人向けに特化するスタンスを貫いてきた。「SONY」ブランドを支持する顧客の存在がその基盤だった。しかし、頼みのブランド神話が揺らいでいる。信用を重んじる金融事業を手放すという判断は神話崩壊を加速させかねない衝撃力を持つ。
7月に発表された「企業ブランド知覚指数(PQ)」調査(日経リサーチ調べ)の結果が「SONY」ブランドの現状を象徴している。総合ランキングで2年連続首位だったソニーは一気に4位に落ちた。代わってマイクロソフト、トヨタ自動車、キヤノンが1、2、3位を占めた。
同調査はビジネスマンや消費者が企業ブランドをどう評価しているかを、多角的に分析した。つまり、ソニーは支持基盤だったはずのユーザー層から愛想を尽かされた格好だ。
ブランド神話を成長力の源泉としてきたソニーにとって、ブランド力の揺らぎは他社とは全く別次元のインパクトを意味する。家電メーカーだからという理由で順位が下がったのではないことは、前年の12位から7位に急上昇した松下電器産業が証明している。
同調査の発表から2日後、ソニーは2006年3月期決算の連結営業利益の予想を1300億円も大幅下方修正した。連結営業利益が前期比74%減の300億円に落ち込むというただならぬ修正だ。テレビ事業の赤字拡大が主な理由だ。同社は液晶やプラズマといった薄型テレビの開発で出遅れ、成長市場をつかみ損ねた。
市場の反応ははっきりしていた。下方修正の発表翌日の7月29日には年初来安値を更新した。予想を上回る業績悪化を市場は嫌った。
ソニーは14日、薄型テレビの新ブランド「BRAVIA(ブラビア)」のラインアップを発表した。しかし、その内容は普及価格帯に値ごろ感のある商品を並べるという、新味の乏しいものだった。同社は2003年4月、事前予想を大幅に下回る決算を発表し、株価急落を招く「ソニーショック」を引き起こした。だが、「無頼派」から「無難派」への転向を思わせる今回の「ソニーショック」がソニーファンに与える動揺は株価どころではない。
[2005年9月16日/IT PLUS]
マイクロソフト、タイム・ワーナーとAOL株取得で交渉【WSJ】 [2005-09-16 11:23]
WSJ-マイクロソフト、タイム・ワーナーとAOL株取得で交渉 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米マイクロソフト(Nasdaq)はメディア大手タイム・ワーナー(NYSE)と、両社の提携についての広範な話し合いの一環として、アメリカ・オンライン(AOL)部門の株式取得について交渉している。関係筋が明らかにした。
同筋によると、交渉の焦点は、AOLが検索エンジンを、現在使用しているグーグル(Nasdaq)のものからマイクロソフトの「MSN」に乗り換えるかどうかだ。AOLはグーグルにとって、昨年の最大の収入源だった。
この交渉は「初期段階」とされている。両社はAOLとMSNの広告営業部門を統合することについても話し合っているという。
タイム・ワーナーとマイクロソフトの広報担当者はコメントを避けた。この交渉については、ニューヨーク・ポストが最初に報じた。
かつては激しい競争を繰り広げていたAOLとマイクロソフトがこうした交渉をしていることは、インターネット業界がいかに変化したかを示している。わずか数年前、両社はダイヤルアップ接続のインターネット利用者の獲得で激しく競っていた。現在はダイヤルアップ接続の事業は縮小し、インターネット業界では広告収入が重要になっている。ただ、両社ともこの分野ではグーグルや同業のヤフー(Nasdaq)に後れをとっている。
マイクロソフトはグーグルを追い越そうと躍起だ。グーグルは検索エンジンを通じて30億ドルの広告収入を上げている。MSNに詳しい筋によると、マイクロソフトは3年前からグーグルを追いかけ、早い時期に検索エンジンを立ち上げたが、シェアは伸びていない。
マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は、7月に開いたアナリストとの年次会合で、同社がグーグルを追いかけている姿を、10年ほど前に企業向けソフトの競争でIBM(NYSE:IBM)に勝利したことになぞらえた。「当社は、戦うために必要なことはやる」と述べていた。
マイクロソフトは、AOLのネットスケープ部門から「インターネット・エクスプローラーのシェアの大きさを乱用しており、反トラスト(独禁)法違反」として提訴されたが、2003年に7億5000万ドルを支払って和解合意した。この時両社は、著作権を保護する新技術を共同開発することでも合意した。
その後両社は、スパム(迷惑メール)防止技術などについても提携している。事情に詳しい筋によると、マイクロソフトは今年1月、新しい検索エンジンについてAOL幹部に説明した。ここでマイクロソフトは、AOLにこの検索エンジンに乗り換えさせて金銭的利益をもたらすことを提案したという。それ以降、この件については断続的に交渉を重ねており、ほかにも多くの提案をしているという。
AOLのインターネット接続事業は低迷しているが、利用者はまだ多く、検索エンジンにとっては貴重な存在だ。AOLを通じたウェブサイト閲覧者数(ユニークビジター)は毎月1億1000万人。
AOLは2002年からグーグルの検索エンジンを利用している。この契約では、グーグルはAOLユーザーによる検索から得た広告収入の一部をAOLに支払うことになっている。これによりAOLは2004年に3億ドルを受け取った。グーグルは証券取引委員会(SEC)への提出書類で、同年の売上高のうちAOLによるものは12%を占めており、10%を超えるのはAOLだけだとしている。。
[2005年9月16日/nikkei.net IT+plus]