昨年末に発表された、JR各社のダイヤ改正ですが、あと1ヶ月になって、具体的にわかってきました。
主なところでは、
神戸・姫路からの早朝の上り「のぞみ」ができる
「のぞみ」の新山口(まだ小郡が抜けきれませんが)停車本数の増加
山陽新幹線の「こだま」の運行計画見直し(つまり廃止)
新宿から日光・鬼怒川への直通特急の開設と東武鉄道との相互乗り入れ
寝台特急「出雲」の廃止と「日本海」の函館・青森間の廃止。
名古屋-奈良間の急行「かすが」の廃止。
北海道発着の特急列車の全面禁煙化
だと思います。
のぞみの増発などは、神戸空港、新・北九州空港の開設で飛行機にお客をとられまいとするところなんでしょうが、最近の自分の気持ちでは、昼間乗るなら3時間が我慢の限度、だったら、時間が掛かっても深夜にでて朝着いたほうがいいと思ってますから、これは、ケースバイケースで、利用者側のアンケートとかもやったのかちょっと疑問です。
楽しみなのは、東武鉄道との乗り入れでしょうね。
かなり昔、上野から急行「日光」なんて列車があったそうですが、新宿から、それも「スペーシア」で鬼怒川へいけるのは、おもしろいと思います。
東武なら浅草まで行かないと行けないわけですし、関東の民鉄はJRとレール幅が同じだから、こんなこともできるといいなって思いますね。
寂しいのは、またも寝台列車の減少。
高級化の要望も多いのでしょうが、わざわざ夜行でという人は減ってるんですよね。
知人で、出雲出身の人がいますが、列車で寝ると振動が身体に残るのでイヤって言ってます。
この人は、新幹線も嫌いなので、まあ、特別でしょうが、風情を楽しむなんてことはないのでしょうね。
で、「かすが」。
近鉄との競争があるのか、名古屋-奈良間なら新幹線→近鉄奈良線が早いと思ったのですが、なぜか1往復ありました。所要時間が2時間8分(名古屋行きは2時間10分)。
いずれも通勤ラッシュをはずしたころに走ってます。
確かに関西線全線を走る列車もないし、一度乗ってみたいとも思っていたら、今回で廃止。
鉄道って便利なんですけど、地方だと車(バス)ほどの小回りが効かないんですね。
でも、車窓から見える風景は、それが住宅地であっても心を和ませたりします(ビルばっかりの都会はそうでもないですけどね)。
あ、亀山-加茂 間は電化されていないので、ディーゼルカーで運行しているそうです。
そうか。うるさそう(笑)。それも風情ですね。
JR関西線「かすが」廃止 名古屋―奈良 来月ダイヤ改正
伊賀市北部地域を横断するJR関西線(名古屋-JR難波)を通り、名古屋-奈良間を朝夕で一往復する急行「かすが」が、三月十八日のダイヤ改正で廃止されることになった。かつて東海圏と関西圏を結ぶ幹線として特急や急行が頻繁に行き交ったこの地域の関西線は特急がなくなって久しく、最後の急行も姿を消す。 (原田 晃成)
■伊賀北部大都市圏への足『残念』
JR東海や西日本によると、一九五八(昭和三十三)年、名古屋-湊町(現JR難波)間を三往復した準急列車が「かすが」と命名された。六六年には急行に昇格。かつてはJR草津線に入って京都方面に向かう直通列車も連結しており、名古屋方面から京都、奈良などに向かう観光客が多く利用した。
しかし、七三年には奈良駅止まりに、九年後の八二年には二往復に減便。八五年に現行の一往復運転となった。
現行の急行「かすが」は名古屋午前八時五十五分発で、伊賀市内の柘植に午前の十時十分着、伊賀上野に十時二十二分着、奈良に十一時三分着。上りは奈良午後五時十六分発で名古屋には午後七時二十六分に着く。
乗客数は、ほぼ並行して走る近鉄線や、高速バスなど代替の交通手段が増えたこともあって低迷し続け、二〇〇四年度の一日平均乗客数は片道で約六十人にとどまった。採算性が低いことなどから廃止が決まった。
JTB発行の六五年十一月の時刻表(復刻版)によると、当時、伊賀地域の関西線には特急、急行が各一往復、「かすが」など準急が七往復走っていた。
当時を知る伊賀市柘植町の元国鉄職員藤本孝吉さん(76)は「東京まで直通の夜行列車もあり、特に草津線と分岐する柘植駅は多くの特急、急行、準急が行き交った」と振り返り「往時の名残である『かすが』が伊賀地域から姿を消すのは残念」と話している。
亀山-奈良間の周辺自治体でつくる「関西本線奈良亀山間複線電化促進同盟会」などの事務局の伊賀市企画調整課は「急行の継続運行を含め、運賃のみで利用できる快速列車など、大都市圏への直通列車の運行を引き続き要望していく」としている。
※写真:3月17日を最後に廃止される急行「かすが」=伊賀市のJR伊賀上野駅で
(中日新聞 Chunechi Web Press)