ソフトバンクがボーダフォン日本法人買収、1.75兆円で株式取得
かつて、箱崎では、某青い会社とならんでのITの大手だったし、人形町では、その辺のお店では、もう「お得意様」でしたよ。
そんな話は、昨年まで。
これは、本気ですね。
サービスの向上で poor mans docomo から脱却しそうです。
あとは、また。
ソフトバンクがボーダフォン日本法人買収、1.75兆円で株式取得 [ 03月18日 13時57分 ]
[東京 17日 ロイター] ソフトバンク<9984.T>と英携帯電話会社ボーダフォンは17日、ソフトバンクがボーダフォン日本法人(東京都港区)を買収することで正式合意したと発表した。ボーダフォングループが保有する発行株式の97.7%を、総額1兆7500億円で買い取る。今後、1─2カ月で払い込みを完了する。ソフトバンクは当初、自前での携帯電話事業参入を計画していたが、ボーダフォン日本法人買収により、前倒しでサービスを開始する。ソフトバンクの孫正義社長は都内で会見し「いつまでも3位で終わる気はさらさらない」と語り、今後の展開に強い自信を示した。
買収はソフトバンクが2000億円を出資して設立する子会社を通じて行う。買収金額のうち、1兆1000億─1兆2000億円は、買収先の資産や将来キャッシュフローなどを担保にして銀行から借り入れるレバレッジド・バイアウト(LBO)で調達。このほか、ヤフー<4689.T>も1200億円を拠出し、優先株式を取得する。日本企業のM&A(企業の合併・買収)では過去最大規模となる。関係者によると、LBOによるブリッジローン(ノンリコース)のリード・アレンジャーは、ドイツ銀行グループがみずほコーポレート銀行とともに手掛ける。
孫社長は買収資金が巨額となることについて「ノンリコースなので、(ソフトバンクは)返済義務が遮断されている。ソフトバンクの株主から見ると、リスクマネーは(出資額の)2000億円で打ち止めだ」と説明し、株主に理解を求めた。
ブランド名については「基本的には新ブランドに切り替える」(孫社長)としたものの、名称はまだ決まっていないという。決定後、半年から1年かけて切り替えていく。新しい経営陣は未定。価格戦略については「まだコメントする時期にはない」と言及を避けたが、「いろいろな方法を検討しており、その時期が来れば発表する」とも付け加え、今後の料金戦略に含みを持たせた。ソフトバンクはADSL(非対称デジタル加入者線)サービスで価格破壊を引き起こし、急成長を遂げた実績を持つ。仮にソフトバンクが携帯電話でも低価格路線を打ち出せば、業界地図が塗り変わる可能性がある。
孫社長はまた、英ボーダフォングループと携帯電話インターネットサービス関連の合弁会社設立の検討開始で合意したことも明らかにした。
携帯電話業界をめぐっては、会社を変えても同じ番号を使える「ナンバーポータビリティ(番号持ち運び)制度」の導入を11月に控え、NTTドコモ<9437.T>とKDDI<9433.T>の大手2社による顧客囲い込みが激化。その中で第三世代サービスで出遅れたボーダフォンは苦戦を強いられていた。
ソフトバンクのボーダフォン日本法人買収により、売上高2兆5000億円規模、回線数2600万規模の総合通信会社が誕生する。売上高3兆円規模で業界2位のKDDIの背中も間近に迫り、業界は新たな局面に突入していく。
<ムーディーズがソフトバンク格付けBa3を引き上げ方向で見直し>
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ソフトバンクの無担保長期債務格付けおよび発行体格付けBa3を引き上げ方向で見直すと発表した。今回の買収でソフトバンクが競争力ある総合通信事業者となり、同社の通信事業全体にプラスに作用するとみているため。
3月17日、ソフトバンクと英ボーダフォン、ソフトバンクがボーダフォン日本法人を買収することで正式合意したと発表。写真は記者会見するソフトバンクの孫社長(2006年 ロイター/Toshiyuki Aizawa)
(Excite エキサイト : 経済ニュース|ロイター)