緊急ミーティング不発 不安ドイツ戦
ほんと、これ、今更?って感じでもあるけど、守備の戦術については、ジーコはフォーメーション以外の指導はしていなさそうだというのは、何度でもあったと思う。
2002年の代表では、フラットスリーを上げた時に、ドリブル突破で抜かれたら終わりっていうシーン(ベルギー戦1点目の失点)があり、ラインを急遽下げている。
今回、中田が上げたいというのは、おそらく、パスより、ドリブル突破で展開を開きたいので、その場合、真ん中が開いたりすると、ロングボールに対応できないからというように素人ながら考えたのです。
まあ、ゲーム前にやってるのはよしとするか。
でも、つい、でてしまう。。。 松田がいればねぇ。。。
緊急ミーティング不発 不安ドイツ戦 [ 05月30日 06時15分 ]
日本代表23選手の緊急ミーティングは不発に終わった。28日に行われた紅白戦で、攻撃に厚みを持たせたいMF中田英寿(29)らと、まずは守備に重きを置くDF宮本恒靖(29)らの意見が対立。練習後には選手全員が自主的に話し合いを持ったが最後まで結論は出なかった。最終ラインを上げるのか、下げるのか――。イレブンは大きな不安を抱えたまま30日のドイツ戦(レバークーゼン)に挑む。
ドイツとの親善試合を目前に控えた大事な時に、選手だけで行った緊急ミーティングは結局、明確な結論が出せないまま終わった。中田を中心とする攻撃重視の少数派と、まずは守備を固めたい多数派の埋まらない溝。Jヴィレッジ合宿からW杯対策として本格的に導入した3―5―2システムは完成に近づいたかに見えたが、その進化はボン合宿で頓挫してしまった。
発端は28日の紅白戦だった。試合を止め、中田、福西、坪井、宮本、中沢の5人が集まって意見を交換。その中で、守備重視の選手から現実的な主張がなされた。
宮本「いろいろな国際試合を見てもどんどんラインを上げるチームは少ない。全員で守らないといけない」
中沢「守備に関してはまだまだ。DFラインはそんなに上げられない」
中村「紅白戦はボールを回されたように見えたけど、回させたという感じ。実際、それらしいチャンスをつくった。守って速攻がいい時もある」
Jヴィレッジ合宿でも最終ラインを下げ「少ない手数でカウンターを狙おう」とジーコ監督は指示。28日の紅白戦での柳沢のゴールはその成果だ。だが、攻撃に重きを置く側の意見は違う。
中田「全体にラインが下がりすぎる。もっと前に上げてくれ」
高原「引いて守っているだけなんで全体をコンパクトにして、その中で積極的にプレッシャーをかけていいポジションでボールを奪えれば、そこからいい攻撃をできる」
中村は「どこでボールにアプローチにいくか、どうやって追い込むか全員で集まって確認する」と早急に意思統一する必要があることを訴えた。これを受け、代表23選手全員が28日の練習終了後、ボン市内のホテルにあるトレーナールームに集合。その場で約30分間、それぞれが意見を出し合ったという。だが、最後まで意思統一には至らず「正解がないので、チームがバラバラにならなければいい」という、うやむやな形で話し合いは一端、幕を閉じた。一夜明けた29日の練習でも攻撃のフォーメーション確認、セットプレーの練習に時間を割いたため、最終ラインの確認作業は行われなかった。
02年のW杯日韓大会期間中も選手だけの話し合いで最終ラインを下げたことがあるし、昨年6月のバーレーン戦前にも選手ミーティングを行い、最終予選突破につなげたことがある。ただ、これまでは話し合いの中心には常に中田がいた。だが、今回は全選手が同等の立場で対話を繰り返し、よりよい方向を求めている。結果的に結論は出なかったが、中田中心ではなく一丸となった日本代表への変革は着々と進んでいる。
ジーコ監督はドイツ戦について「大事なテストマッチ。幸先いいスタートを切るためにいい試合をしたい」と語ったが、選手は正解のない戦い方に不安を抱えたままドイツ戦のピッチに立つことになった。
≪中田 内容が大事≫ドイツ戦を前に、中田は外国人プレスからの取材に応じた。チームでの方向性がいまだはっきりしないため、勝敗よりも「大事なのは自分たちがどうプレーするか」と発言。3―5―2で臨むシステムについても「試合では、もちろん変更する。4―4―2、5―3―2、何でもある。自分たちがどうプレーしたいかにもよる」と話した。自身の移籍問題についても「今は代表にいる。W杯に集中するだけ。それは終わってから考える」とW杯での勝利にすべてを注ぐ考えを示した。
写真:紅白戦の途中に中田(左)と話す宮本(中央)、福西
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