DVDを待つかという気もしたのですが、
『明日の記憶』
やっぱり映画館で見たくなって行きました。
【ストーリー】
広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。大きなプロジェクトと娘の結婚を控え、忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、原因不明の体調不良に襲われる。ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する……。
「
goo映画」より引用
trackback from
「明日の記憶」 by
ありふれた毎日
桜 電車 猫 by 明日
晴れるといいな
相変わらず、ネタバレ気にせずあげちゃいます。なので、下まで、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
参考にしたところ。
ほぼ日刊イトイ新聞 『明日の記憶』とつきあう
【解説】
『私の頭の中の消しゴム』でも注目された「若年性アルツハイマー病」をテーマに、病を背負った働き盛りの男性と、彼を支える妻の絆を描いた感動作品。当たり前だった風景が記憶から消えていく恐ろしさを、渡辺謙が卓越した演技力で見せている。また、辛さを心の内にひた隠しながら、最後まで夫の傍にいることを決めた妻を、樋口可奈子が熱演。監督は、ユニークな映像で独特の世界観を発揮する堤幸彦。複雑な感情表現が必要なドラマで、新境地を開いている。原作は、第18回山本周五郎賞を受賞した、荻原浩の同名小説。忘れてしまうことの恐れと、忘れられてしまうことの痛み、それらを乗り越え、なお笑顔を見出していく夫婦の姿が、深く心に残る。
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】
この映画は、渡辺謙さんがエグゼクティブプロデューサーとして入ってますが、企画をだして、映画にする体制作りをしたんだそう。
確かに、彼が、白血病から復帰したこともあって、この映画はやりたかったんだろうと思いました。
アルツハイマー病の宣告のシーンから、もう、涙がでてました。
本屋大賞2005第二位ということで、実は、原作を読んでたんですが、原作を考えずに見ることができました。
まず、視点がひとつだったこと。
常に佐伯の立場を中心にすえているのがよかったです。
確かに冒頭、もう、神経が完全にやられ、車椅子となった佐伯の横で、アルバムを作る妻枝実子、そして、座ってお茶を飲むコップにフォーカスするシーンから、映画は始まりますがあとは、とてもシンプル。
オムニバスがはやるこの時期に、彼の発病を起点として起きる出来事を時系列で描いています。
職場、家庭、娘、そして、そこから始める趣味の場。さらには、妻の職場と。みんなが、佐伯の病気をきっかけとして起きているように思う。
特に衝撃的なのは、宣告シーンかな。
やっぱり、病気は信じたくない、怖い。
明日ではなく、今日を生きるのも不安。
そんな主人公の葛藤、支える妻のつらくもかつ家族愛。
職場の部下の対応。
どれもが起き得そうなことばかり。
まあ、宣告後の夫婦での会話、辞職を勧められるシーン、得意先の課長からの励まし、部下からの贈り物、娘の結婚式、そして、気が変になりそうなときに堪え切れなかった妻の反論とその後のシーン、それから、通っていた陶芸教室で裏切られるような事件。
最後は、大滝秀治の名シーン。
これで終わりかと思えば、まだ、あるんですよ。
結果、最後は、冒頭のシーンにつながるんですが、個人的には、病名は別ですが、3年の闘病の末、父を亡くしたときがダブりました。
母は強しです。
男って弱いですね。仕事がなくなったあと、ほんとに生きがいをなくす人が多い。
そんな中、人生なんて何がおきるか解らないんです。
そこで、最後に頼れるのは、家族だということをよくわからせていただきました。
【私の採点】
★★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
ほめすぎかな、とも思いますが、カット割がちょっとテレビってところもありつつ、シンプルなのはよかったです。
ありえないってところもありますよね。
スカートで轆轤をまわすのかな。
大企業がリストラでもない限りいきなり退職勧告できるのかな。
一人で野宿までしたら、一応、捜索願だすと思うんですよでも。。。
いまの病院て屋上上がれないですよ、確か。
で、気に入ったせりふ。
病院の先生の
「死ぬということは人の宿命です。老いることも人の宿命です。
(中略)だからといってなにもできないわけじゃない。」
妻枝実子の
「私がいます。私がずーっとそばにいます。」
脇役最高ですよね。ヒグチカナコさん。大滝秀治さん。渡辺えりこさん。木野花さん。
で、今回、賞をあげたいかもって思ったのは、及川光博さんかな。
よかったです。
香川くん、また損な役回り(爆)。
音楽、宮本文昭さんのオーボエが、また、しんみりさせます。
それから、小道具、めちゃくちゃ凝ってます。
雑誌、IDカード、プレゼンのジオラマ(最近はやらんぞあそこまで)。
介護ホームのパンフ、ちゃんと作ってるらしいですし、そうわかります。
だって。。。
だから、演技する側もすっとその場に入れる。
まあ、娘の結婚式のシーンは、ちょっとねぇ、堤さんの遊びがあったけど。。。
これ、30後半と20代では感じ方が違います。
でも、共感できると思います。
そして、アルツハイマーのテスト。
映画見ながらやってました。
お酒は控えめにね^^
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
メディア 映画
上映時間 122 分
製作国 日本
公開情報 東映
初公開年月 2006/05/13
ジャンル ドラマ
《公開時コピー》
思い出のすべてを、あなたへ託す。
監 督:堤幸彦 Tsutsumi Yukihiko
製 作:坂上順
川村龍夫
プロデューサー:
野村敏哉
中沢晋
エグゼクティブプロデューサー: 渡辺謙 Ken Watanabe
企 画:中曽根千治
原 作:荻原浩 『明日の記憶』(光文社刊)
脚 本:砂本量
三浦有為子
撮 影:唐沢悟
美 術:及川一
編 集:伊藤伸行
音 楽:大島ミチル
照 明:木村匡博
録 音:田中靖志
監督補:丸毛典子
出 演:渡辺謙 Ken Watanabe 佐伯雅行
樋口可南子 佐伯枝実子
坂口憲二 伊東直也
吹石一恵 佐伯梨恵
水川あさみ 生野啓子
袴田吉彦
市川勇
松村邦洋
MCU
遠藤憲一
木野花
木梨憲武 木崎茂之 (特別出演)
及川光博 吉田武宏
渡辺えり子 浜野喜美子
香川照之 河村篤志
大滝秀治 菅原卯三郎
田辺誠一