<訃報>宿沢広朗さん55歳=三井住友銀行専務執行役員 [ 06月18日 00時55分 ]
ラグビーの日本代表監督などを務めた三井住友銀行取締役専務執行役員の宿沢広朗(しゅくざわ・ひろあき)さんが17日午後0時53分、心筋梗塞(こうそく)のため前橋市の病院で死去した。55歳だった。葬儀は22日午前11時、東京都中央区築地3の15の1の築地本願寺。自宅は非公表。喪主は妻洋子(ようこ)さん。
17日に友人らとともに群馬県の赤城山に登山中、胸の痛みを訴えて倒れ、防災ヘリで病院に運ばれたが、そのまま息を引き取ったという。
東京都出身。埼玉・熊谷高から早稲田大に進み、スクラムハーフとして活躍。早大が71、72年に日本選手権連覇を果たした時の主力メンバーで4年時に主将。大学2年で日本代表入りし海外遠征も経験。代表キャップは3。大学卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。外国為替ディーラーとして第一線で働いていた89年、38歳で日本代表監督に就任し、話題を呼んだ。
国際経験に裏打ちされた理論的な指導で、89年5月、テストマッチで強豪スコットランドを28―24で破ったほか、91年の第2回ワールドカップ(W杯)ではジンバブエを降し日本をW杯初勝利に導いた。その後早大監督、日本ラグビー協会理事、強化委員長を歴任した。
00年に当時の住友銀行で最年少の執行役員に昇格。今年4月、取締役専務執行役員に就任していた。
▽早大時代の監督で元日本ラグビー協会副会長の日比野弘さん 信じられない思い。彼の仕事が忙しくなり協会を退く時は、「日本の経済界をリードしてくれ」と送り出した。いずれ協会に戻ってくると期待していた。かけがえのない人間を失った。
▽第2回W杯で日本代表主将を務めた平尾誠二さん(神戸製鋼) ラグビー界にとって惜しい人材を失った。(宿沢氏が)代表監督をしていたころ、いろいろ相談に乗ってもらうなど兄貴的存在だった。ラグビーの次のステージでの活躍を期待していただけに残念です。
(Excite エキサイト : 社会ニュース|毎日新聞)
本も読ませていただきました。
大学時代は、映像でしかわかりませんが、大学卒業で、きっぱりラグビーを趣味にし、選手生活を引退して、銀行員として世界で活躍した後、請われて、日本代表の監督に就任。
そして、当時、バッシングを受けていた平尾をキャプテンに据え、伝説となりつつあるスコットランド戦の勝利、ワールドカップ、ジンバブエ戦の勝利という輝かしい実績を持った人でした。
早稲田の監督時代は、ちょっとついていなかったこともありましたが、でも立て直しをした人ですね。
スコットランド戦の戦略、戦術ともに凄い人だなあと感じてました。
人の生かし方では、最高の部類に入るでしょうね。適材適所の見抜き方も覚えてます。
評論も的確でとても読み応えありました。
確か、都内の支店の店長から、合併後の業務統合で関西に行き、戻ってきたばかりだったと思います。
おそらく、激務の中のことだったと推察します。
また、ラグビーの方にも向いていただけると期待していたのですが。
心より、ご冥福をお祈りします。