神戸港など3港を「阪神港」に 閣議決定 (2007/10/30)
「神戸港」の名称は存続 海図表記は「神戸区」に (2007/10/30)
最初、ええっ、と思いましたが、法律上の名称ということです。
でも、文句を言ってるのが、押し上げてきているアジア系の海運業者からであり、それに対応したとしても、結局は、アジアの港と寄港地を争うのなら、もっと抜本的な対策を打つしかないのでは?と思うのですが、いかがでしょう。
いずれにしろ、海図からは消えるわけで、これもなんだろうね。
冬柴さんも選挙を意識したかな?
ちょっと寂しいです。
神戸港など3港を「阪神港」に 閣議決定 (2007/10/30)
政府は三十日、神戸港、大阪港、尼崎西宮芦屋港の三港を「阪神港」として統合する政令を閣議決定した。十二月一日から施行され、三港の一体運用が始まる。合わせて関税法の施行令も改正し、外国貿易船が入港時にそれぞれの港に支払っていた税の一元化が実現。貿易船寄港数が全国三位の神戸港と四位の大阪港の一元化で、関西経済の活性化が期待される。
関西港湾の国際競争力強化策の一環。各港の税を一元化する「一開港化」の実現で、大阪湾全体への外国貿易船の入港拡大を狙う。
二〇〇四年度、この域内に入った外航コンテナ船の約62%が二港以上に寄港していたが、船にかかる税を港ごとに支払うなど、煩雑な事務が不評だった。
関西政財界はこれまで三港の一開港化を要望。三港の入港料は今年四月に既に5%低減されており、今回の措置と合わせて三港の外国船の入港関連費用は約15%低減されるという。
冬柴鉄三国土交通相はこの日、「各港で行われてきたことが一カ所で済むようになり、船主の経費負担も行政手続きも省略できる。やってよかったと評価いただけると考えている」と述べた。
「神戸港」の名称は存続 海図表記は「神戸区」に (2007/10/30)
大阪湾岸の三港が統合され、誕生する「阪神港」。三港の一元的な運用により税の納付手続きの簡素化が進むとともに、航行の安全にかかわる灯台やブイの名称、海図の表記も阪神港に変わる。ただし、阪神港の名称は関税法と港則法上のこと。港の管理や運営に関係する港湾法では、これまで通り「神戸港」で、神戸市は「市民に親しまれている名称に変更はありません」としている。
第五管区海上保安本部によると、陸上の道路交通法にあたる港則法施行令の改正で、施行日の十二月一日から、神戸港は、阪神港の「神戸区」、尼崎西宮芦屋港は「尼崎西宮芦屋区」などとなる。
これに伴い、港内五十二基の灯台やブイの名称はすべて変わり「神戸港第一南防波堤灯台」は「港」を取り「神戸第一南防波堤灯台」に。関税法施行令も改正され、通関関係の書類も変わる。
一方で、客船の発着場所や観光関連、貨物量の統計資料などは、神戸港の名称がそのまま使われる。東京、横浜、川崎の三港も、港則法施行令では戦前から「京浜港」となっているが、知名度は低い。
■神戸市 広域連携で発展に期待
地元財界などには念願だった神戸港、大阪港、尼崎西宮芦屋港の三港統合。三十日、政令の閣議決定を受けて神戸市みなと総局の松浦厚技術部長は「港湾の広域連携により、国際競争力がつき、大きな伸びが期待できる」と歓迎した。同市は、外航コンテナ船の神戸寄港が二割程度、増えることを期待している。
港湾運送の商船港運(神戸市中央区)の福田良夫社長も「大阪湾内の複数港に寄っているコンテナ船にとってはメリット。中国向けの比較的小さな船の寄港が進む可能性もある」と期待する。
一方で、神戸市に本店を置く川崎汽船は神戸、大阪の両港を経由する外航船を運航しておらず、日野邦宏・関西支店長は「すぐに航路を変更する予定はない」。別の大手商船会社は「入港する船に課されるトン税の削減効果は、年間数百万円程度しかない」とし、ある海運関係業者は「二港を使う中国、アジア系の海運業者を利するだけ」と指摘した。