おまえは、けなすために映画見るの?と言われそうなんですが・・・(汗)
もう、突っ込みどころありすぎる製作スタッフに、当然、ゆがんだ見方(ぇ)、で見ておりました。
【ストーリー】
クリスマス目前のローマ。G8に出席する川越外務大臣のイタリア訪問準備でバタバタの日本大使館に、外交官・黒田康作が赴任する。秘密裏にG8テロ対策の命を帯びる黒田だったが、赴任直後に任されたのは日本人少女失踪事件の通訳。しかし犯人から少女の母・紗江子の元にかかってきた電話を受け、成り行きで父親だと名乗ってしまったことから、紗江子の“偽りの夫”として事件に深く関与することに。誘拐犯との身代金取引が違法の国で、黒田と紗江子はあえて犯人に指定された取引に応じるが…。
「
goo映画」より引用
参考サイト
excite映画 (
該当ページ)
映画生活(
該当ページ)
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相変わらず、ネタバレ気にせず記事をあげちゃいます。なので、下まで、気になるかたは、ずーっと見ないでください。
時系列に関係なく、方々trackback することをご容赦ください。
「アマルフィ女神の報酬」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
【解説】
邦画初のオールイタリアロケが敢行された(セット撮影も巨匠フェリーニの本拠地でヨーロッパ最大級の名門スタジオ、チネチッタで!)、豪華なサスペンス・アクション。主演に織田裕二、娘をさらわれる不運の母親に天海祐希、彼女を支える友人役に佐藤浩市、また福山雅治が怪しげなフリーライター役で特別出演と、キャスト陣も超豪華! 世界の歌姫サラ・ブライトマンが歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の旋律と、きらめくようなイタリアの風景もうっとりするほど美しい。予想を裏切るストーリーの緊迫感と同時に、世界遺産だらけのローマ、“世界一美しい場所”と呼ばれる港町アマルフィの、ゆったりとして優美な雰囲気も堪能できる。“マインド・トリップ”感が存分に味わえるので、ストレスがたまっていて現実逃避したい人にもオススメ!
「
goo映画(
タイトルトップ)」より引用。
【感想】(ここでは、ネタバレはぼかします)
イタリア、ローマからナポリ、アマルフィの観光地を舞台に、日本人と海外とのかかわり、地域貢献、海外政策のギャップと外務省の海外での仕事を描いた好作品。
さらには、誘拐ではなく、犯人の目的は別のところにあり・・・というストーリーの展開にも敬服、あっと驚くその動機には、感情移入もあるかと。
ほぼ全編イタリアロケで製作しただけあって、臨場感もあり、また、サラ・ブライトマンのライブのシーンは、イタリア情緒たっぷりの演出に、イタリアも新婚旅行でいいなぁとカップルなら思うはず・・・。
と書いていたら、歯が浮いてきました(汗)。
そもそもクリスマスに外相会議は日程に組まないように思うのだが・・・から始まり、突っ込みどころ満載。それを我慢しても、この誘拐事件の犯人が途中でわかり、それが、私怨的な見地と思えるような描き方、今の時代にそんなことでは自分の本位を満たせないのは、わかっているはずなのに・・・。 それ以外も、ありえない話が多すぎ、これなら、正月の特番で流すほうがいいかなとおもえる作品です。
イタリア人に日本の映画制作能力がこの程度と思わせたのなら、最悪の話です。
キャスティングでも、天海祐希さんにシングルマザー、しかも看護士はないような気がしますし、戸田恵梨香さんもねぇ、もう、コネでもないかぎり、そんな仕事できないですよ。
とはいうものの、サラ・ブライトマンの歌声と、なんか勘違いしてないか?とも言える織田裕二の演技は見ごたえあります。
抑えようとしてるんだけど、時々、青島刑事が見え隠れし、とうとう、だしやがった(爆)な心の葛藤というか動きは、よかったですよ。
なので、点数下げてもサラ・ブライトマンとロケ地の空撮、天海さんをアレだけ走らせたアマルフィの町並みでポイントが上がってしまい、まあ、ブルーレイでご覧くださいと言う感じか。
【私の採点】(採点のあとは、思いっきりネタバレしますので(ぇ))
★★★
(満点10点 ★:2点。☆:1点)
ということで、気持ちは、5点なんですが、サラ・ブライトマンの歌声とアマルフィの空撮、天海祐希さんをアレだけ走らせた監督の「意地」に免じて(ぇ)。
この映画には脚本(Story)のクレジットがありません。
どうやら、共同脚本と言われてますが、プロットを考えられただろう、真保裕一さんの原作を、それこそ、「月9スペシャル」的に監督をはじめお台場のかたがたがいじくりすぎ、ある程度綱引きがあったのでは?と勘ぐりたくなるくらい、ストーリーの中で、「動機」が薄い気がしました。
ヨーロッパ、特にイタリアでクリスマス前後に会議はありえない気がひとつ。
確かに大臣および夫人の慰労にいろいろ動くなど、外務省のスタッフの苦労は計り知れないものがありますし、そんな話も実は(ぇ)知っていたりしますので、特に大げさでないかなとは思います。
でも、あんなに悠然としてたっけ?(○○さん?って思ったり)。
他にも、いくら大ゴングマリットだからとはいえ、警備会社がローマのすべての監視システムを請け負っていると言う点、監視カメラの映像を外交官が見るなんてこと、監視システムを完全ネットワークでコントロールしていること、などなど・・・。
もう、突っ込みたいよー(笑)。
それから、海外援助でのあれこれも、ありそうだけど、それは、外務事務次官権限でっていうのは、ありえないけど、確か「相棒」のテレビ版も似たようなプロットだったっけ。
この辺、日本人は、弱いからねぇ。
そして、ラスト、あれ?大使館内は、外交特権で所在国の警察は入れないはずだけど・・・。 で仲間割れ? おかしいですし、それだけの動機がやっぱり薄い。そこに、矢上紗江子に言わせるせりふもそれまでも行動から考えあまりにも突拍子ない。なので、ちょっと不思議な終わり方になってます。
でヲチで、黒田は、南アフリカ経由でウルグァイに流れるとは・・・。ルートそうなんだろうか???
サラ・ブライトマンですが、当然、あれです、あれ。そう思っちゃった。
たぶん、そうですよ。それは察してね。
でも、彼女が "time to say goodbye"をパフォーマンスしてくれたわけで、それだけでも感激。 あと、余分三兄弟を払いのけ、看護士として大切な一人娘と海外にきて・・・、という天海祐希さんもやや違和感ありなんだけど、まあ、映画に似合う顔ですから、許しましょう。 それから、佐藤浩市さん。もう、この人と香川照之さんは出すぎ(ぇ)なんだけど、ここでもちょっといい役を演じてますが、「マジック・アワー」のトラウマか、もう少しくさくてもいいのにっていう感じになってます。
そして、佐野史郎さんとちょっともったいない小野寺”殿下”、で、もっともったいないのが大塚寧々さん。まあ天海さんの演じた役にマッチしてるのは彼女のほうだと思うけど、そう、入れ替わってたらいいかも。でも、そうなると、ますます「踊る」になります。
最後は、織田裕二さん。
とあるお笑いさんの餌食に、頑張って、”青島刑事”にならないようにやってますが、やっぱりスタッフの乗せ方なのか、後半は、見事に「青島刑事」になってます。
なんかデジャヴもでたかも・・・。 でも、彼はこの手の役がはまってるのかも。
そう考えると、これは、最近、作れば大ヒットのフジテレビ映画班が50周年のタイミングに乗じ、イタリア政府観光局のタイアップで、大挙してイタリアで遊ぶ目的で作ったのでは? ともう、思いっきり勘ぐりましょうか(ぇ)。
映像的にもハイビジョン撮影なんだけど、編集粗めかもで、実は映像が汚かったのも残念(それなら、DLPで上映してほしいなぁ)。
と書いてきましたが、周りのお客さんは皆さん満足げだった?ようで、あの終わり方は・・・と言ってる人は少ないので、まあ、みなさんにはお勧めかも。
【製作メモ】 from
All Cinema ONLINE
メディア 映画
上映時間 125分
製 作 国 2009年 日本(フジテレビジョン/東宝 ほか)
公開情報 劇場公開(東宝)
初公開年月 2009/07/18
ジャンル サスペンス/ミステリー
《公開時コピー》
事件の真相を求め、外交官・黒田がイタリアを駆ける。
監 督 : 西谷弘
製 作 : 堀口壽一
島谷能成
高田佳夫
尾越浩文
杉田成道
永田芳男
プロデューサー:臼井裕詞
和田倉和利
エグゼクティブプロデューサー:
亀山千広
企画・プロデュース:
大多亮
原 作 : 真保裕一
撮 影 : 山本英夫
編 集 : 山本正明
音 楽 : 菅野祐悟
主 題 歌 : サラ・ブライトマン
『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』
VFXプロデューサー:
大屋哲男
アートディレクター:
赤塚佳仁
スクリプター: 藤島理恵
プロダクションデザイナー:
種田陽平
音響効果 : 大河原将
照 明 : 小野晃
整 音 : 瀬川徹夫
製作統括 : 豊田皓
録 音 : 藤丸和徳
助 監 督 : 足立公良
監 督 補 : 池上純哉
出 演 : 織田裕二 黒田康作
天海祐希 矢上紗江子
戸田恵梨香 安達香苗
佐藤浩市 藤井昌樹
大塚寧々 羽場良美
伊藤淳史 谷木幹安
小野寺昭 菊原清文
平田満 川越亘
佐野史郎 西野道生
大森絢音 矢上まどか
サラ・ブライトマン 本人
福山雅治 佐伯章悟
(特別出演)
声の出演 : 中井貴一 片岡博嗣
画像は、あとで upします。